機動戦士ガンダム
2201話
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俺の声が聞こえたのか、スレイがこちらに視線を向けてくる。
だが、俺はスレイにシェリルのライブに集中していてもいいと態度で示し、その場から離れる。
スレイは若干心配そうにこっちに視線を向けていたが、俺が大丈夫だと頷きを返すと、再びシェリルのライブに集中し始めた。
「それで? 具体的な被害とかはあったのか?」
スレイから少し離れた場所に移動し、俺に通信を送ってきた相手に尋ねる。
そんな俺の言葉に、向こうは恐縮したように口を開く。
『いえ、幸い爆弾を仕掛ける前に確保出来たので、被害はありません』
「そうか。……よくやった」
言わば、未然に防いだということなのだろう。
それに感謝の言葉を口にすると、映像モニタに映っている男は恐縮するように頭を下げてくる。
「それで、捕らえた奴に仲間はいないのか?」
『わかりません。一応本人は自分だけで考えてやったと言ってますが、それが事実なのかどうかも……このような真似をする相手である以上、もしかしたら自分が囮になって仲間を庇っている可能性もありますし』
「だろうな」
この手の連中は、自分達が少数派であると知っているからこそ、強固な絆を築いている。
もっとも、それだけに一度その絆に切れ目を入れれば、あっという間に空中分解したりするようになるのだが。
「取りあえず、尋問を続けてくれ。こっちはコバッタと量産型Wに、警戒を厳しくさせる」
『はい、分かりました。……よろしくお願いします』
その後、これからの事を色々と相談して、通信が切れる。
……折角のシェリルのライブ、邪魔をするような奴には容赦しなくてもいいよな。
そう判断し、俺は馬鹿な事を考える連中にお仕置きをする為に、行動を起こすのだった。
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