第54話 地下遺跡を探索せよ
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たし今……」
「フィルちゃん、どうかしたの?」
「そのオーブメントに触れたとたん意識が飛んだかのように動かなくなったから心配したぞ」
「……ごめん、ちょっと変な夢を見ていた」
首を傾げるティータと、さっきまでのわたしの様子を話してくれたラウラにわたしはさっきまで夢を見ていたと話した。
「夢じゃと?どんな夢なんじゃ」
「あの壁画みたいな光景をまるで実際に見ているかのように頭の中に浮かんできた」
「ふむ、しかしワシらは触っても何ともなかったがのう」
「ええ、特に何もなかったですな」
さっきオーブメントに触れたラッセルとジンはあの夢を見なかったようだ。じゃあわたしだけがあの夢を見たって事?
「フィル、体調は大丈夫か?もし疲れているのなら地上に戻ってもいいんだぞ?」
「ううん、大丈夫。皆心配かけちゃってごめん」
わたしを心配するラウラに大丈夫と話す、そして一度拠点に戻る事にしたわたし達はその場を離れた。
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――――――
―――
「あはは、そうなんですか」
「ええ、あの時は流石に死ぬかと思いましたよ。ユン老師は修行に関しては加減してくれませんから」
わたし達が拠点に戻るとリィンとクローゼが楽しそうにおしゃべりしていた。近くでオリビエが膝を抱えて座っており羨ましそうに二人を見つめていた。
「オリビエ、何をしているの?」
「あ、フィル君達じゃないか。今帰ったのかい?」
「うん、まあそんなところ。んでオリビエは何しているの?」
「いやぁ、よく聞いてくれたね。実はリート君とクローゼ君が楽しそうに話しあっていたんだけど、僕が入ろうとしたらリート君に追い出されちゃったのさ。だからこうして一人寂しく地面にのの字を書いていたんだよ」
「ふ〜ん」
まあどうせセクハラ発言をしようとして追い出されちゃったんだろうけど……でもわたし達がいない間に随分と仲良くなっているんだね。
「リート、ただいま」
「あ、フィルお帰り。探索は済んだのか?」
「うん。でもわたしも流石にビックリしちゃったな。まさかこんな短時間でクローゼと仲良くなるなんて」
「フィ、フィル?どうかしたのか?何だか顔が怖いぞ?」
別に怒ってなんかいない、リィンが女の子と仲良くなることなんてどうせいつもの事だし。
「そなたまた女子に手を出したのか?相手は一国の姫君だぞ、全く手が早いというか……」
「ラ、ラウラもどうしたんだ?怒っているのか?」
「怒ってなどいない」
ラウラもジト目でリィンを攻める様に見つめる。するとリィンは慌てて言い訳を言い出した。
「い、いや別に不純な気持ちがあった訳じゃないんだ
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