第54話 地下遺跡を探索せよ
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が家族の安否を知るとクローゼはわたし達に頭を下げた。
「いえ、俺達だけじゃないですよ。エステルさん達の頑張りがあったからこそ上手くいったのですから」
「はい、皆さんにはどれだけ感謝しても足り得ないほどの恩がありますから早くお礼が言いたいです」
クローゼの笑顔を見たら、今回の作戦に関わってよかったと思い胸の中が暖かくなった。
「あん?なんでこんな所にてめぇらがいやがんだ?」
「あ、フィルちゃんだ!」
背後から声が聞こえたので振り返ってみる、するとそこにいたのはアガットとティータだった。背後にいるお爺ちゃんはもしかしてラッセル博士かな?
「アガットさん、どうして此処に?」
「そりゃこっちの台詞だ。俺達は灯台下暗しを狙って王都行きの貨物船に乗り込んだんだ、そして王都に来てみればこの騒ぎだ。エルナンから事情を聞いてきたが今の状況はどうなっているんだ?」
「それはですね……」
リィンはアガットにこれまでの経緯を説明した。
「ちっ、何だよもう終わっちまったのか。ようやく特務兵どもをブチのめせると思ったんだがな」
「でもまだ終わってないと思う、敵の大将であるリシャールやロランスは現在行方が分かっていない」
「なに?あいつらはどこ行ったっていうんだ?」
「今エステル達がそれについて女王陛下と話しあってる」
「ふん、ならまだ暴れられる可能性があるという訳か」
アガットは嬉しそうに拳を叩く、やっぱり戦闘狂だったね……わたしは小さくため息をつくと傍にいたティータに声をかける。
「ティータ、久しぶりだね。無事な姿を見れてホッとした」
「フィルちゃん……フィルちゃぁぁぁん!!」
「おっと」
ティータは大きな声で泣きながらわたしに抱き着いてきた。
「うえーん!フィルちゃんも無事で良かったよ〜」
「よしよし、心配してくれたんだね」
泣きじゃくるティータの頭をポンポンッと撫でながら、わたしもティータに無事会えた事に安堵する。無事で本当に良かった……
「ほう、その子がティータの話していたお友達か?」
すると背後にいたお爺ちゃんがわたし達に声をかけてきた。
「うん、そうだよ。お爺ちゃんに紹介するね、この子がフィルちゃんであそこの黒髪の人が彼女のお兄さんのリートさんだよ。でもあそこの青髪の女の人は分かんないや……あうあう〜……」
わたしとリィンを紹介しようとしたティータだったが、顔の知らないラウラを見てちょっと困惑した表情を浮かべていた。
「……なんと可愛らしい」
ボソッとラウラが何か言ったが、ちょっと離れていたので聞き取れなかった。
「ラウラ、どうかしたのか?」
「
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