第一章
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ピクヴィブのお話
ピクリン=ブランドは黒い子豚のピクヴィブとすっかり仲良しになりました。
それで今日もピクヴィブのお家に行くのですが。
弟や妹達にです、お家に行く時にこんなことを言われました。
「またピクヴィブさんのお家に行くの?」
「そうするの?」
「今日も」
「うん、そうだよ」
その通りだとです、ピクリンは弟や妹達に答えました。
「行くよ」
「そうなんだ」
「ピクヴィブさんのところに行って」
「そうして遊ぶんだね」
「じゃあね」
それならとです、弟や妹達はお兄さんに言うのでした。
「僕達も一緒に連れて行って」
「ピクヴィブさんのところに」
「そうして」
「うん、いいよ」
それならとです、ピクリンも頷いてでした。どうして弟や妹達がここまで強くいうのかはわからないまま。
そのうえで彼等を連れてピクヴィブのお家に行きました、するとピクヴィブは皆を見てこう言いました。
「今日は弟さんや妹さん達も連れて来てくれたのね」
「いや、皆が来たいっていうからね」
それでと答えたピクリンでした。
「それでなんだ」
「連れて来たの」
「そうなんだ、僕が言ったんじゃないんだ」
このことを素直にお話したピクリンでした。
「そのことはお話しておくよ」
「そうなのね」
「それでね」
ピクリンはピクヴィブにさらにお話しました。
「今日は弟や妹達とも入れてね」
「そうしてね」
「遊ぼうね」
「ええ。私の兄弟もいるし」
見ればピクヴィブにはお兄さんとお姉さん達もいます、弟さんや妹さん達だけでなくです。
「それじゃあ皆でね」
「楽しく遊ぼうね」
「そうしましょう」
こうお話してでした、そのうえで。
皆でお話しました、ピクリンと彼の弟や妹達は白くてピクヴィブの兄弟姉妹達は黒いです、ですが色が違っていてもです。
皆は同じ豚でそのことがわかってでした。
ピクリンの弟や妹達はお兄さんにこう言いました。
「身体の色が違っていても」
「それでもね」
「皆同じ豚ね」
「身体の毛の色が違うだけ」
「言葉も遊び方も大きさも同じで」
「何も違わないわ」
「そうだよ、色が違ってもね」
それでもと言うピクリンでした。
「僕達は豚でね」
「何も変わらない」
「そうなのね」
「ただ色が違うだけで」
「他は同じなのね」
「そうだよ、僕も最初ピクヴィブを見て驚いたよ」
自分とは違う毛の色、黒い豚だったからです。
「白い豚じゃなかったからね」
「うん、それで僕達もピクヴィブさんを見て驚いたし」
「黒い豚がいるんだって」
「それでどうなのかって思っていたら」
「お家に来た時凄く優しくていい人で」
弟や妹達は口々にお話しました。
「考え
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