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SAO−銀ノ月−
「こわいは、嫌です」
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 ――そう、気まぐれのように言い残して。見覚えのあるライトエフェクトとともに、フォールン・エルフたちはどこかへ消えていった。見逃されたこと、見逃してしまったことを屈辱に思うキズメルを隣で感じつつも、ショウキはフォールンたちが消えていった聖堂を調べていく。

「これは……」

「ショウキ、どうしたの?」

 もちろん調べたところで転移門が起動することはなかったが、ショウキはそれ以上のものを見つけてしまう。聖堂の朽ちて開かずの扉となった門扉に、かつての文明を想起される印が刻んであったのだ。その印は絵となっており、そこに記されていたのは――

「プレミア……?」

 ――二人のプレミアの姿だった。

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