26部分:第二話 貴き殿堂よその四
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です。私はそうした人を何よりも軽蔑します」
誰に対するよりも辛辣な評価だった。しかしであった。
「ですが」
「ですが?」
「私は確信します。貴方はその御考えにより誰からも愛されるでしょう」
「誰からもですか」
「今生きている者だけでなくこれからこの世に生きる者達にもです」
現在だけでなくだ。未来でもだというのだ。
「そして私もです」
「貴方もですか」
「はい、軽蔑することはありません」
そうだというのである。
「むしろ。貴方の様な方がこの世にいることを喜ばしいと思います」
「そう言って頂けるのですね」
「意外に思われますか」
こんなことも言ってきたビスマルクだった。
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