第四十六話 受験が終わってその二十六
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「それからもお仕込みだけれどね」
「だからですね、ただ先輩は三人姉妹ですよね」
「先輩が継がれることは決まってますよね」
「そうなの、それで継ぐことはね」
もうこのことはです。
「決まってるから」
「そのことが本当に大きいですよね」
「もう決め手みたいなものですよね」
「教会を継がれてお婿さんを迎えて」
「お婿さんに会長さんになってもらうんですね」
「そうなの、私が会長さんにならせてもらう場合もあるけれどね」
結婚出来ない場合でしょうか、そうなるとずっとお家で一人というかなり寂しい状況になってしまいます。
「けれどね」
「それは、ですよね」
「避けたいですよね先輩としては」
「ええ、絶対にね」
だからこそです。
「お婿さんも迎えて。けれど相手の人が来てくれるか」
「先輩なら絶対に大丈夫ですよ」
「私もそう思います」
二人で私に強く言ってきました。
「先輩位奇麗で可愛いなら」
「アイドルだってなれますよ」
「しかもトップアイドルになれます」
「センター間違いなしです」
何かいつもこう言われます、正直自分では絶対にないと思いますが。
「というかスカウトされたことないですか?」
「大阪とか歩いてて」
「そんなことなかったわよ」
一度もです、本当に。
「全然ね」
「そうですか、先輩ならって思いますけれど」
「結構以上に可愛いですから」
「お顔も髪型も」
「お声なんてとても」
「小さいとしか言われないから」
特に阿波野君に言われます、小さい小さいって。
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