機動戦士ガンダム
2198話
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ったのだから、それを受け入れるような余地は誰にでもあったと、そういう事なのだろう。
ここまで広がってしまった以上、今更それを取り消すような真似は出来ないだろう。
そもそも、大魔王とか何とか今までも普通に言われてきただけに、そこまで気にしていないというのが、正直なところでもあるのだが。
「で? 何だってムウがクレイドルにいるんだ?」
エンデュミオンの鷹と月の大魔王という言葉に、周囲にいた者達からの視線を受けつつ、そうムウに尋ねる。
エンデュミオンの鷹も月の大魔王も、このクレイドルでは……いや、UC世界では有名な異名だ。
それがこんな場所にいると知れば、視線を集めるのも当然だろう。
俺の顔は建国宣言とかにも出て知られているのだが、それでも意外と気がつかれなかったのは少し驚きだ。
いやまぁ、知られていても俺がお忍びでこうしてきているんだから……と、そういう風に思っていた相手とかも多そうだけど。
ともあれ、こうして人目を引くような真似をすれば、馬鹿な事を考える奴が出てきてもおかしくはない。
それこそ、俺やムウとお近づきになって、美味しい思いをしようと考えるような奴とか。
だからこそ、そんな面倒な事になる前に移動した方がいいんだが……まぁ、そういう奴はそういう奴で、後でセイラとかに報告しておけばいいから、別にいいか。
「ちょっとルナ・ジオン軍の連中と模擬戦をな」
「あー……なるほど。それで? 腕はどうだった?」
「上がって来ているのは間違いないな。……にしても、今更、本当に今更の話だが、ジンやシグーをナチュラルが使っていると思うと、微妙に思うところがあるな」
そう思うのは、やはりムウがSEED世界の出身で、ザフトとの戦いが始まった時から最前線で戦ってきたからだろう。
俺が呼んだエンデュミオンの鷹という異名も、その時についたものだし。
「ムウの気持ちも分かるけどな。ただ、ジンとかシグーはコーディネイターでなくても使えるように、色々と改修されてるだろ。……もっとも、このUC世界の人間は色々と特殊だから、精鋭くらいになれば使えてもおかしくはないけど」
そもそもの話、コーディネイターというのはあくまでも人間に可能な動きしか出来ない。
別に、人間以上の存在という訳でもない以上、恐らくSEED世界のナチュラルでも、ジンを始めとするザフトのMSを操縦出来る者がいても、おかしな話ではない。
寧ろ、人間以上の存在という事であれば、ムウやクルーゼが持っていたようなニュータイプ染みた共感覚だったり、SEEDとかいう能力だったりの方が、それらしいだろう。
「分かってはいるんだけどな。……ん? アクセル、何か美味そうなの食ってるな。それ……何て料理だったか。以前テュカと一緒に食った……ああ、そう
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