機動戦士ガンダム
2198話
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ルナ・チタニウムを使えば、性能は上がるのです!」
「だろうな。けど、やっぱりその辺にはコストの問題が関わってくるんだよ。……ただ、そうだな。装甲とか全てをルナ・チタニウムにするんじゃなくて、機体の重要な場所にルナ・チタニウムを使うというのはどうだ? 間接とか。そういう部分だけに使うのなら、多少はコストも高くなるだろうが、許容範囲内になるんじゃないか?」
「……それは……」
俺の意見に、ガレットを食べていたジャンの手が止まる。
そこまで突飛な意見を言ったつもりはなかったんだが……ジャンにとっては、そんなに意外だったのか?
関節部分だけであっても強化するとか、そういうのは技術者なら普通に考えられてもおかしくはないと思うんだが。
……正直な話、コスト高という点だけなら、それこそシャドウミラーの方で援助してもいいとは思う。
そうすれば、シャドウの件もあるように、コスト高の件は無視出来るだろうし。
だが……それはあくまでもヅダだけの事を考えた場合での話でしかない。
UC世界において、MSというのは発展途上、言わば過渡期にある。
そのような時に試行錯誤し、切磋琢磨していく事は、技術の蓄積という点も将来的に必ずプラスになる。
そんな状況でシャドウミラーが安易に手を貸すような真似をすれば、この世界のMSの発展を阻害するだけではなく、ルナ・ジオンという国で開発するMSはシャドウミラーの技術や資源を前提としたものにもなりかねない。
純粋にルナ・ジオンという国の現状だけを考えれば、それもいいのかもしれないが……将来的に見た場合や、何よりUC世界における独自の技術の発展を希望するシャドウミラーとしては、それはあまり歓迎出来ることではない。
そうである以上、ジャンにとっては納得出来ない事もあるだろうが、現状のままでどうにかして貰う必要があった。
勿論、全く手を貸さないという訳ではない。
それこそ、例えばルナ・チタニウムを関節部分に使うくらいの資源であれば、融通してもいい。
一応、このルナ・チタニウムというのもUC世界独自の技術だから、ある程度集めておいた方がいいだろうし。
とはいえ、UC世界においてはかなり性能の高い合金たるルナ・チタニウムなのだが、シャドウミラーにしてみればそこまででもない。
軽く強靱という意味では、圧倒的なまでに上位互換の、それこそビーム兵器の威力までを上昇させるようなガンダニュウム合金という代物がある。
しかも、シャドウミラーではそのガンダニュウム合金にPS装甲を組み合わせる事にも成功しているし、今はまだ俺しか使えていないがT-LINKフレームという代物すら作り出している。
それを考えれば、ルナ・チタニウムはある程度の量を入手したら、資料という形で倉庫に収納される事になって終わる……
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