暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica23とある少女の覚悟〜Dangerous Gambling〜
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に敵いっこないんだから、さっさと諦めてよね」

――アイツ・ランツェ――

アイリは俺たちの頭上に氷の礫13個と生成し、トリシュは“イゾルデ”を大弓形態であるシュッツェフォルムで起動して、魔力矢を魔力弦に番えた。俺は“エヴェストルム”を二剣一対のゲブラーフォルムで起動し、左の“エヴェストルム”の先を仮面持ち2人へと向けつつ、頭上に魔力スフィア2基を展開する。

「この子たちを連れて行きたいのであれば幹部クラスを連れて来なさい。あなた達では私たちには勝てませんよ」

トリシュがそう言うが、剣を持っている仮面持ちはこれまでの仮面持ちとは違い、かなり強いと思う。もう1人の無手の仮面持ちも、場数を踏んでいる者なのか雑魚ではない。トリシュも判っているだろうが、俺たち3人なら確かに負けることはないだろう。

「そういうわけだ。管理局に未来は無いと言っているが、お前たち最後の大隊にも未来は無い。大人しく武装を解除し、投降しろ」

そう促すと、仮面持ち2人は自らが付ける仮面に手を伸ばし、そっと外した。目出し帽殻覗く見える瞳を見て、俺は「あぁくそ」と悪態を吐いた。2人は仮面を地面に捨て、次に目出し帽を脱ぎ捨てた。

「うそ・・・」

「そんな・・・!」

ヴィヴィオとフォルセティから悲痛な声が漏れ、アイリも「なんで・・・」と困惑している。俺たちの前に現れた仮面持ちの正体は「アリサ、ティアナ」の2人だった。

「あんた達に話を――」

「ジャッジメント」

――轟き響け(コード)汝の雷光(バラキエル)――

アリサが何かを言おうとしたがそれを無視して問答無用の雷撃砲を発射したんだが、アリサとティアナは「うあっ!?」と驚きはしたものの、射線上からしっかり離脱して直撃を免れた。狙いが甘かったか。やっぱり親しい者への攻撃は鈍ってしまうか・・・。

「ちょっ、急に何すんのよ!」

「話もさせないで撃つなんて酷いじゃないですか!」

「俺が今優先すべきはヴィヴィオ達の安全。たとえチーム海鳴メンバー(アリサ)だろうが後輩(ティアナ)だろうが、加減は無いと知っておいてほしい」

ティアナは兄ティーダの件があるため、兄思いの彼女なら家族の情に絆されての離反はまだ考えられる。とはいえティアナがこうも簡単に大隊に付くとは思えない。彼女なら真っ先にティーダを救い出そうとするはず。となるとやはり返り討ちに遭って拉致されての・・・か。そしてアリサだが・・・。彼女が管理局を、チーム海鳴を裏切ることなど絶対にありえない。ならば拉致されて洗脳されているか、人格を投影された偽者か・・・。

「どれにしても次に君たちの確保だ。『もし大隊にスパイとして潜り込んでいるのなら、今すぐ情報を俺に教えろ。俺とアイリで乗り込んで蹂躙してくれる』
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