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勇者番長ダイバンチョウ
第25話 かつての敵は今日のダチ公!? 面倒臭ぇ事は酒に流して一気呑み
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     ***




【やれやれ、流石にこれだけ来賓が多いと誰が誰だか分からないねぇ】
【良いじゃないか。賑やかなのも僕は好きだよ】
【あんたはねぇ、祭りじゃないんだから】

 相変わらずどこか能天気な守に茜は少しばかり溜息をつく。こいつに番と同等のツッコミを入れたところで簡単にかわされるのが目に見えているのでやらないようにしている。
 それに、今はイインチョウと合体している状態なので今の状態だとスケバンチョウが言う事を聞いてくれないのだ。

【ったくぅ、いらいらしてくるねぇ・・・この紋付だって黒だし・・・何で赤色がないんだぃ!】
【そりゃぁ紋付だしねぇ。】
【理由になってないじゃないかぃ!】

 あぁだこぅだと茜と守の口論が周囲の視線に止まりだす。が、絶賛口論中のお二人にとってそれは些細な事だったりなようでーーー




     ***




【なぁ・・・来賓って・・・一体どんだけ来るんだよ?】

 大勢の来賓達の注目の的にされてしまってる番はぞろぞろとやってくる来賓達の数に流石に焦りを感じだしたのかぼそりとノルウェールに尋ねてみた。
 パッと見ただけでも100人は超えていると思われる。

【どれくらいって・・・宇宙全土にばら撒いたに決まってるじゃないか。それこそ宇宙中の悪党達がやってくるよ】
【マジかよ・・・】
【見てごらん。あそこに居る二人は、ホエール・ガイストとその息子のオルカ・ガイストだな。二人は宇宙海賊ガイスターの頭目と副頭目なんだ。頭目の強さはあのゴクアク組ですら戦いを拒むほどだと恐れられているね】
【へぇ、あのでっけぇクジラとイルカの親子がねぇ】
【正確に言えばオルカはイルカではなく(しゃち)なんだけどね】

 案外イルカとシャチを間違える事があるみたいですのでそう言った方は一度水族館などに足を運んで確認をお願いします。
 間違えると地味に恥ずかしいですし。

【それから、そのすぐ横には宇宙の戦闘屋と恐れられているバトル星人の中でも頂点に君臨しているバトル三兄弟だね。彼らの個々の強さもそうだが、三身一体の連携技は脅威との噂だよ】
【あぁ、俺も前に一度食らった事がある】
【おや、そうだったか、それじゃ彼らはどうかな?】

 ノルウェールが指さす方。其処にはこれまた見覚えのある顔ぶれが其処に居た。
 遠くに居たから声は聞こえないがこちらを認識した両者がこちらに合図を送っているのが見える。

【あれって、ピッチャー星人にケンゴウ星人! あいつらも来てくれたのか?】
【何だ、もう知り合っていたのか。二人も割と名の知れた強豪だよ】

 他にもノルウェールが指し示す方向にはそれこそ名の知れた悪党達が参列していた。
 どれもこれも強
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