15預言者(メシア)
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今回の歴史改変で、世界の大半は出雲国に変貌していた。
侵略征服する必要も無く、出雲だけで農業改革が進んで人口が増え、医療技術で明治以降のように人が死ななくなった。
人工が増えすぎ、過去の日本のように「棄民政策」で他に送り出す必要ができた。
過去のように農家の後継ぎ以外は戦場に送り出されて、重機関銃の前に死体を土嚢のように積み上げるか、農民なら南米の最果ての荒れ地、わざわざ国境の地に置かれて、異民族や隣国から攻め込まれた時に最初に焼かれて始末される存在だった日本人。
中国人の苦力のように、どんな汚らしい仕事でも請け負い、白人から蔑まれて来た存在。
そんな汚くて小さい日本人が、何と日曜には小綺麗な上着を着てタイを締めて教会に礼拝に訪れて、生まれてすぐ洗礼を受けてもいない亜人が、ホビットやゴブリン程度のイエロー、人類以外の存在として讃美歌まで合唱し、余計に気味が悪い存在として扱われてきた。
それが今回は、世界人口が一千万を超えた時も、出雲人900万と他の土地の人類が少々。一億越えをした時も9000万人以上が出雲人。
北米、南米、アフリカ、オーストラリアの、ほぼ砂漠の空白地帯は、大量の出雲人の移民棄民が怒涛のように押し寄せて、現地人と交雑して一瞬で遺伝的に飲み込んだ。
サハリン、シベリア、ロシアの空白地帯も人数の差で制覇。
モンゴルや西域から中央アジアの遊牧民族も、都市を開発したのは全て出雲人で、街に羊毛や馬乳酒を売りに行って、農産物や日用品や生活必需品と交換してもらい、牛や羊を売り買いする場所も制度も貨幣も法律もインフラも、医療も薬も農業産品も、何もかも出雲人と取引して生かしてもらっているだけのパラサイトで、一瞬で交雑して数の暴力で遺伝的に飲み込まれ、民族の純潔など数世代で消えた。
歴史上の数々の虐殺も、十字軍も少年十字軍も、メシア生誕時に町が焼かれて赤子を殺されることも無く、キリストもムハマンドもブッダも、神職として宗教改革をしただけの人物になった。
歴史上の虐殺が全部行われず、起源500年ごろのインドネシア火山の噴火が抑止されたので、アーリア人の大移動も無く、ノルマン人の移動とかイギリス、アイルランド制圧も無く、ローマ人とイギリス人とオランダ人とポルトガル人が存在しなかったので、植民地制度も奴隷制度も無かった。
もちろん出雲内では奴隷制度が無く、流人や働かない者、筵売りも草履売りすら拒否した者は牢に入れられたり死罪になったが、身分制度も貴族、武士制度も無かった。
中国インド方面で戦争はあったが、本陣を航空機で爆撃されたり、首都にオーラシップとオーラバトラーが出現して、天子やマハラジャをさらわれたり、爆撃で臣下を殺害していくような敵には手出しのしようもなかった。
復活した
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