15預言者(メシア)
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び声を上げる惨めな生き物が三名、リーディング中で半分眠っているシヨウの前に跪いて平伏した。
「何で?」
殺される寸前のシヨウで四葉の体を守っていたタケルにも、四葉の命を狙っていた連中が、突然土下座までして泣いている理由がわからなかった。
「わ、私でも恋愛できて、男性経験があって、結婚もできて、今は男の子を授かって……」
号泣して過呼吸起こしながら土下座している担任も、もしこの世界が破壊改変されてしまうと、劇場版攻殻に出て来たゴミ回収の清掃員みたいに、「写真に写っていない可愛い娘」の記憶を持ったまま、以前の独身オカルト生活に戻されてしまう。
若い頃には無かった恋愛経験や性体験も今世?では豊富で、現在自分がママであり夫がいる身で、かわいらしくハンサムな男の子を育てている生甲斐を無くすと確実に自殺する。
天国にいると思われる天使を探すためにも、煩わしいはずの家族を持って幸せな現在を手放すと、エンドルフィン欠乏症で精神的にも孤独死するので、以前の生活には決して戻れない担任は、シヨウ様で四葉様の奴隷になった。
「私はあなた様の奴隷です、何でもお申し付けください」
新しい人生で「命」を貰い、もう以前の苦しいだけの人生には決して戻れないオカ研部長も、泣いて這い蹲って四葉様の奴隷になった。
「ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございますっ」
モンゴルで生活して、石破総理候補みたいな顔をした男性ばかりの場所で、言葉も通じない相手にゲルの中でヤられるか、朝青龍関にパパ活して見初めてもらう以外に恋愛したり性体験出来ない人生から、同じ趣味を持っていて、ある程度美形で暴力的でもない男と付き合っている人生を下げ渡してもらえ、現在の世界から1ミリも外に出たくないと思った山田花子似の女生徒も感謝した。
ついでに山田花子似だった子の現在の彼氏も、生涯恋愛などあり得なかったのが、30歳童貞で魔法使いになれる人生から、彼女までできていたので一緒に土下座した。
「良かろう、次はどんな望みを叶えてもらいたい?」
四葉の肉体部分、シヨウにも悪鬼羅刹で荒ぶる神が降臨していた。
加賀の国、アマテラス私室
「建御雷っ、須佐之男っ、これに参れっ!」
アマテラスの剣幕に負け、ノコノコとやって来た二人。
「姉貴、信濃侵攻に決まっちまったよ、悪いな」
どっかのアイドルの弟みたいな感じで、美形だが素行不良で解雇されたり、金属の窃盗で捕まりそうな感じのアマテラスの実弟。
姉の収入のお陰で食糧事情も良く、巨体を生かして姉の警護役にもコネ入社?で選ばれ、十数代目、現世でのスサノオを名乗れている。
「アマテラス様、兵共は勝ち戦が続いており、撤兵を受け入れる者がおりませんでした。不敬をお許しください」
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