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汝(なれ)の名は。(君の名は。)
15預言者(メシア)
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飛騨の高校とオカルト研究部

 オカ研では、まだ異常事態が続いていた。
「これが、私……」
 以前のオカ研部長は、頭と顔のサイズがデカく、ブッサイクな鼻ぺちゃの一重瞼で黒縁眼鏡に糸目、ガタイも大きく肩幅もあり、乳は無いのに腹は出てチビ、足とかもブッとい感じで、寝ている四葉の体に付いている太ももより、部長のふくらはぎの方が遥かに太かった。
 短肢症の治療を保険適用されないレベルの手足の短さだったのが、ネイティブアフリカンの血を8分の1とか16分の1導入しただけで、筋肉質で足が長い体を手に入れ、演歌歌手のジェロさんとか、オコワさんとか大阪ナオミさんみたいな、お目々パッチリ?小顔になれたのを手鏡で確認。
 デブでムーミントロールみたいだったスタイルも良くなり、無かったウェストのくびれと腹筋と骨盤の突起が存在して、目も大きくなって鼻が高くなり顔も見れる範囲に。
 恋愛とか男女間で普通の関係になれる範囲に収まり、驚くべきことに東南アジアからの国費留学生に言い寄られて、高2から彼ピッピ(カレシではない)ができてしまった新世界での人生。
 それがたとえ、家族を出雲本国に呼び寄せるための偽装結婚狙いであったとしても、現在のオカ研部長には結構顔立ちも良い長身の彼氏?が存在している。
 ちょっとデブい感じでゴッツイカダラでも、乳のデカさと国籍目当てでも、恋愛して結婚できる許容範囲内で、前のように小中学校でキモいと虐められ、街中を歩くだけで笑われる人生を送っていない。
 部長はその幸せを噛み締めていた。
(騙されていても良い、って言うか一生騙し続けてっ)

「私にも家族が……」
 独身顔をして、独身公務員で、独身ローンで買ったマンションに一人で住み、一番の貯蓄手段がローン早期返済と知ってローンも完済した独身教師。
 夜に一人で缶ビール飲みながらイカサマタロットカードで恋人を探し、オカルト掲示板に入り浸って女王気取りするだけが唯一の生甲斐だった、ブサイクな女にも家族ができていた。
 軽くポリネシアンかブラックメンの血を導入しただけで、デブでムーミントロールみたいなスタイルも良くなり、無かったウェストのくびれが存在して、目も大きくなって鼻が高くなり顔も見れる範囲に。
 若い頃には「上下スーツ女教師、黒タイツ属性」だけで、以前の生活には一切なかった男性経験も豊富にあった。
 毎年男子生徒に頼まれて「し、仕方ないわね」みたいな感じで筆おろししたり、歴史科教室に連れて行かれて青い課外授業とか補習を繰り返して、十人近い生徒から「先生っ、先生っ」みたいな感じで補講?
 声優汁とか女先生汁をスプレーしただけで、ブサイクなのに生徒から慕われたり、「日本じゃブスでもサイパンじゃ美人〜」のCMみたいに、両手で持っても余る(何を?)ぐらいのウッハウッハ生活で、乾く暇
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