機動戦士ガンダム
2196話
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ニック社ではないからか?
ただ、MIP社の技術者が中心になっているとはいえ、アプサラス計画に協力している技術者の中には、ジオニック社出身の者もいるんだがな。
「どうしました?」
「いや、ザクに対するような対抗意識を抱いてないからな。てっきり、もっと激しい対抗心を持つかと思ってた」
「それは……やはり、アプサラスの運用が基本的に地球上だからというのが大きいでしょうし、何よりもMSではなくMAというのがあるかと」
「ああ、なるほど」
前者はともかく、後者……MSとMAの差については、納得出来る。
競い合うにしても、ジャンルそのものが違うのだろう。
ただ、前者に関しては、将来的にはアプサラスは宇宙でも使えるようにするつもりなんだけどな。
あくまでも将来的な話であって、最初は地球での運用をする予定だが。
ただ、一度完成したアプサラスを宇宙でも使えるようにするというのは……そこまで難しくはないと思う。
少なくても、1から開発するよりはかなり楽なのは間違いないと思う。
「ともあれ、ヅダの開発は頑張ってくれ。シャドウミラーとしても、ルナ・ジオンの戦力が増えるのは助かるからな」
これは、冗談でも何でもない事実だ。
現在ルナ・ジオン軍に貸し出しているジンを始めとしたMSは、結局のところSEED世界やW世界といった、異世界のMSだ。
そうなると、運用上でも独自の部品が必要となり、それを入手する為にシャドウミラーが頼られる事になる。
いやまぁ、そこまで複雑な部品ではないんだし、ルナ・ジオンが自分でその部品を作る為の工場を建てるという選択肢もありではあるのだが……何しろ、今のルナ・ジオンには人手が足りない。
バッタやコバッタ、量産型Wとかを貸し出しはしているが、あまりシャドウミラーに頼り切りになるというのも、外聞が悪いらしい。
そんな訳で、最善なのは全ての部品をルナ・ジオン製という形でMSを開発する事だ。
そうなれば、ジンとかはなくなる……という事はないかもしれないが、これぞルナ・ジオン製MS! という事で、胸を張ってジオン公国や連邦に自慢出来るのは間違いない。
まぁ、ラル達も機種転換訓練をしてSEED世界のMSに乗ってはいるが、やっぱり以前から乗っていた操縦システムの方がいいだろうし。
あ、いや。でもジオニック社とツィマッド社だと……同じMSという存在であっても、操縦システムとかはどうなんだ?
「ジャン、ちょっと聞きたいんだが、ヅダとザクの操縦システムはどうなっている?」
「は? 操縦システムですか? それは……製造している兵器メーカーが違うので、それなりに違いはありますが」
「……やっぱりか」
ジャンのその言葉は、ある意味で俺の予想通りでもあった
ジオン公国にいた頃で
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