機動戦士ガンダム
2196話
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剤を全て消費してしまうといった事もあったらしい。
つまり、S型の本領を発揮出来るのは、あくまでもそれを使いこなせる実力があるパイロットが前提になっての話だ。
俺が、そしてルナ・ジオン軍のパイロットがヅダに期待しているのは、あくまでも精鋭以外の一般の兵士であっても操縦出来るようなMSだ。
基本的に宇宙用というヅダの特色は変えようとは思わない。
そこを変えようとすれば、それこそ改修云々ではなく、最初から開発し直すような形になるのだから。
だからこそ、特色はそのままに精鋭以外のMSパイロットでも操縦しやすい機体にして欲しいと、そう希望するのだ。
そんな俺の希望に、ジャンは自信に満ちた笑みを浮かべて頷く。
「ええ、分かっています。このルナ・ジオンでなら、政治によって結果を変えられたりといった真似はせずにすみます。……ジオニック社の技術者もそれなりにいるようですが……」
ジオニック社の技術者がいるという点で、ジャンの表情は若干苦々しいものに変わる。
うーん、これは予想以上に根が深いな。
「言っておくが、クレイドルに来たからには、元ジオニック社だろうが、元ツィマッド社だろうが、元MIP社だろうが……そこは変わらない。もしジオニック社に所属していたからという理由で、無駄な騒動を起こしたりすれば……それこそ、ヅダを改修する為にやって来たお前達であっても、容赦なく裁かれるぞ」
まぁ、この場合の裁くというのは、強制的に農業をさせるという事なのだが。
それと、食事がマブラヴ世界の合成食、それも改良前の奴になるというだけだ。
……それだけに、捕まった者達は必死に働く事になる。
ジャンを含めてツィマッド社の面々が、そんな風にならない事を祈るだけだ。
そんな俺の顔を見て何か感じるものがあったのか、ジャンは……いや、その後ろにいる技術者達も一瞬表情を引き攣らせる。
向こうにしてみれば、それだけ俺の言葉が不気味に聞こえたのだろう。
あるいは、誰かから捕まった後にどのような目に遭うのかといったのを聞いたのかもしれないな。
俺と会う前にルナ・ジオンの面々と会ったって話だったし。
「どうやら、その表情を見る限りでは諍いの心配はしなくてもいいみたいだな。俺としては助かるけど」
「は! アクセル代表の手を煩わせるような真似はいたしません!」
真剣な表情でジャンが告げ、他のツィマッド社の技術者達も急いで頷く。
「そうか。なら、いい。……ああ、それとシャドウミラーが全面的にバックアップしているアプサラス計画ってのがあるんだが、知ってるか?」
「話だけであれば、聞いています」
そう告げるジャンの言葉に対抗意識が見えないのが、若干疑問だった。
もしくは、ギニアス家が開発しているMAで、ジオ
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