第四章
第41話 牢獄
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服なら後で持ってこさせるから、悪いがそれまでここで待っていてくれ。今そのままで外に出ると、また騒ぎになるからな」
「あ、はい。よろしくお願いします……って、俺の恰好、そのままだったんですね」
今の俺の恰好は、パンツ一枚のままだ。
いつものパターンだと、気絶中に勝手に脱がされて着替えさせられているのに。
今回に関しては、着替えさせられていたほうがありがたかった。パンツ一丁で牢屋はマヌケすぎる。
「ああ。医者がチェックしたときに、『頭を打ったのであれば、無理に着替えさせずにそのままに』と言っていたのでな。残念ながらそのままだ」
「そうそう。まことに残念ながら。へへへ」
……こいつらこそ投獄すべきだったのではないか。
少しだけ本気で、そう思ってしまった。
***
二人は退出した。
国王は公務に戻るそうだ。
カイルは町長と話があるそうで、それが終わったらまたこちらに来るとのこと。
クロについては、このままここに残る。
さて、と。
「看守さんー」
呼びかけると、入口と思しき方向から、看守が走ってやってきた。
「はい、何でしょう?」
正面の牢を指差し、お願いをした。
「あちらの牢に入りたいのですが」
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