【魔法先生ネギま!】編
247 2002年、春
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属性の坩堝≠ヨの驚愕はさておくとして、とりあえずはこの場を治めなければならないだろう。
「静かに、そして着席」
俺がそう口にした途端、騒いでいた連中は口を噤み、各々の席へ座る。そこかしこから聞こえてくる某・全然忍べていない糸目のっぽ≠フ「ほう…」だの某・褐色金髪カンフーチャイニーズ≠フ「やるアルネ」などの声は黙殺させてもらう。
俺がした事と云えば、心波≠ナちょっくら声に怒気をほんの少し¥謔ケてやっただけなのだが、エヴァンジェリンが俺をからかう時に言っていた様に大半は15にも満たない子供なので、ほんの少し≠ナ効果は覿面だった様だ。
「……ありがとう。いくらホームルームとは云え、他のクラスに迷惑がかかるからな。もう中学二年生になって後輩を持つんだ──判るよな?」
騒いでいた連中を中心にこくこくと首肯が返ってくる。
「そいつは重畳。……しかし、場を冷やしてしまったのは間違いないから──ちょっくら俺の特技でも披露しようか=v
静まり返っていた教室の端々から「えっ…」「うそっ…」などと驚きの声が上がる。それもそのはず俺の声が急に変わったからだろうし──更に云えばその声≠ェ知っている人物の声だったからだと見受けられる。
「高畑先生…?」
俺が声を真似た人物は、神楽坂 明日菜がふと溢した様に高畑・T・タカミチだった。
「他にも例えば──フォッフォッフォッ、こんな声も真似出来たりするぞ=v
「今度は学園長?」
「すごっ」
(掴み≠ヘ上々か)
先導性が取れた事を内心ほくそ笑みながらホームルームを続ける。
「まだホームルームの時間が余ってるな…。……そうだな、ちょっとした質問会にしようか。俺に訊きたい事があるヤツは挙手ー」
ちらほらと手が挙がる。俺は出席番号3番の朝倉 和美を指名する。
「んじゃ──確か朝倉だったか? 朝倉」
「まず、先生の年齢は?」
「24だ。次は──早乙女」
もちろん24と云うのはテキトーだ。俺からしたら年齢は最早記号でしかないのだから。
次は台所の黒いダイアモンド≠彷彿させり触角を生やした出席番号14番の早乙女 ハルナを指名。
「先生の趣味と特技は?」
「趣味は色々あるが敢えて云うなら読書と身体を動かすことかね。特技、それこそ色々だな。……次は──柿崎」
「ぶっちゃけ、彼女はいる?」
こう言ったら語弊があるかもしれないが──恋愛脳なところがあるのが女子中高生≠ニ云う生き物である。イマドキの
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