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続・ユリアンのイゼルローン日記
第一章 初体験
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かった。
ポプラン少佐には聞いたんだけど。

「まあ、楽しい戦いではないね。それはみんなも一緒だろ」

やっぱりそうだよな…

「でも戦えと言われれば戦うさ。あんな連中にこの国を任せるわけにもいかんしな」

あんな連中。クーデターを起こした人達か。
確かに提督も呆れていたけど。

「まあ、あんな連中にこの国を任せたら、俺なんか息が詰まって生きて行けんだろうな」

「お前さんくらい自由な軍人はいないからな。今の同盟でもヤン艦隊以外じゃ生きて行けんだろ」

話を続ける両撃墜王〈エース〉に軽く会釈をして、食堂を出る。

本当に今の同盟でヤン艦隊というのは貴重な存在だろう。

戦力としてもそうだけど、何よりこの雰囲気だ。

暗い話題の多い同盟の中で、この要塞に集まった人達の顔には希望が満ちている。

みんな、無事に帰って来てほしい。

今の僕には祈る事しか出来ないけれど、心からそう願う。





七九七年 四月十八日


今日も朝から要塞は騒々しい。

後、考えてみれば僕も初めて戦場に出る事になる。

勿論、ヤン提督の従卒としてヒューべリオンに乗り込むわけで、実際に何かをするという訳ではないのだけれど、戦場は戦場だ。
命を落としたっておかしくはない場所へ行くんだ。

万が一(というほど確率は低くないかもしれないけれど)僕が醜態をさらすようだと、それはヤン提督にもご迷惑を掛ける事になるんだ。
何と言っても僕はヤン提督の従卒でもあるけれど、被保護者の立場でもある。
僕があまりにみっともない振る舞いをしては、僕以上にヤン提督の名誉に傷が付く事になるんだ。

司令部の幕僚の人達はそんな事気にもしないかもしれないけど、艦橋にはオペレーターを始めとした多くの士官、下士官の人達も居るんだ。
その人達から艦全体に、やがてはヤン艦隊全体に広がるかもしれない。

いい加減妄想が過ぎるという気もするけれど、心配してし過ぎる事はないと思う。

ヤン提督は否定なさるけど、提督は現代の英雄なんだ。
その英雄の名誉を傷付けるような真似は慎まないと。

少しでも提督に近付けるように。
少しでも提督のお役に立てるように頑張らなければ。

出撃の日は近い。




七九七年 四月十九日


今日は出撃前日。
夕食時にヤン提督に昨日僕が考えていた事を話した。

するとヤン提督は困ったように頭を掻きながら、諭すようにこう話してくれた。

「ユリアン…そんな事は考えなくてもいいんだ。
いいかい。お前はまだ正式に軍人になったわけじゃあないんだ。
それどころか成人しているわけでもない。
そもそ
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