第四章
第39話 再登場
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たちだった。勢揃いだ。
「お前ら、来てたのか」
「予定より遅れてしまって、さっき来たばかりよ! 町長さんも来てるわよ。門でカイルさんと話していたので後で来ると思うわ!」
なんと。町長も来ているのか。
久しぶりに会えるのだろうか。
例によって、また子供たちの抱き付きタイムとなる。
軽く抱き付いたり、手や頭を触ってくる程度なら別に構わないのだが……。
されるがままでいると、この子たちはさらに踏み込んできてしまう。一人一人それぞれの趣味に走り、尻を揉んだり、袖をめくって上腕を撫でてきたり、胸を触ってきたり、シャツをめくって腹筋を触ってきたり、ヘソをくすぐってきたりと、非常にヤバい行為に及んでくる。そうなる前にストップをかけることが極めて重要だ。
俺は戦いへ臨むに準じた覚悟で、エイミー以下、ジメイ、エド、レン、カナの順番で抱擁し、無事に乗り切った。
彼女らはその後、また順番にクロとも抱擁していた。前に会ったときと一緒だ。
この場にいないカイルについては、現在は門の兵士と一緒にいて、入場者をチェックしている。
彼は「オレはヤハラと暗殺者の顔を覚えているから」と、自主的にその役を買って出たのだ。せっかくのたらふく食える機会にそんな役をやらせてしまい、正直かなり申し訳なく思う。
俺も敵二人の顔はしっかり覚えているので、町長への挨拶が終わったら交代してあげようと思う。
……の前にトイレだ。ずっと行けなくて我慢していた。
「じゃあ、俺はトイレに行ってから町長に挨拶して、そのまま門のカイルと交代してくるから。お前らはせっかく来たんだから、料理をつまんどくといいよ」
「はーい。今日はリクの部屋に泊まるから、よろしくね!」
またか。
***
クロと一緒に城のトイレに行ったら、長蛇の列ができあがっていた。
参加者があれだけ多いと、こうなってしまうのも仕方ない気がした。
ただ、これ以上我慢できる気もしない。漏れそうだ。
「うむ。かくなる上は外で立ち小便か」
「わかった」
「いや、クロ。今のは律儀に返事しなくてもいいぞ……。独り言みたいなもんだ」
いったん、城の建物から出た。
会場になっている表庭には行かず、そのまま建物をぐるりと回り、城の裏のほうに回った。
城の裏側は、そんなに広くはない。
狭い裏庭があり、その外側には木が植えられ、その向こうはすぐに水堀となっている。
よし、そこの木のところでしてしまおう。
城の建物を背に、一番手前の木に向かい、パンツのボタンを外してモノを出す。
そして照準を合わせ、括約筋を緩める。
「ふー、やっと出せた」
我慢していたせいか、細く長く出続けている。
なかなか
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