暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2195話
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もおかしくはないという思いもあった。
 どちらであっても、レモンらしいと言える。
 だが、レモンはそんな俺の言葉に呆れの視線を向けてくる。

「最低限……宇宙線の悪影響で弱っていた内臓を少し強化したけど、そのくらいよ? ギニアスがあそこまで調子が良いのは、やっぱり今までが今までだったからでしょうね。言ってみれば、マイナスの状況を普通だと思っていたんだけど、それがプラスになったから、自分でも思った以上に調子がいいように思える……といった感じかしらね」
「あー……なるほど」

 ギニアスが宇宙線を浴びたのは、子供の頃だったらしい。
 だが、今のギニアスは年齢としては20代半ば……もしくはそれよりも上なのか?
 ともあれ、具体的に何歳の時に宇宙線を浴びたのかは分からないが、そうなってから10年前後くらいの時間は経っているらしい。
 そうである以上、今のように調子が良いと思えてしまっても、おかしくはないか。

「少なくても、数値上での話では成人男性の平均値くらいの割合よ」

 そう言い、レモンが俺に色々と数値の記入されている書類を見せてくるが、専門知識が必要なことを書かれているのを見せられてもな。
 取りあえず、レモンがそう言うのであれば、俺はそれを信じる事しか出来ない。
 まぁ、レモンが俺を騙そうとする筈も……ない事はないか? ともあれ、何らかの理由がない限りは心配ないだろうから、気にしない事にしておく。

「取りあえず、全快したのならそれでいい。何か薬とか、定期的な治療とか、そういうのは必要なのか?」

 レモンに尋ねる俺の声が聞こえたのか、ギニアス、アイナ、ノリスの3人がこちらに視線を向けてくる。
 だが、そんな視線を受けつつもレモンは特に気にした様子もなく、首を横に振る。

「いえ、そういうのは必要ないわ。……ただまぁ、完治はしたけど様子を見たいから、一応1週間後くらいにもう一度来て貰いたいと思うけど」
「そのくらいなら」

 そう、ギニアスは告げる。
 ……とはいえ、ギニアスにはこれからハワイに作っている研究施設を具体的にどのようにするのか指示を出したり、協力を仰ぐ研究者達と顔を合わて打ち合わせをしたりといった事もしなければならない以上、そこまで余裕はないと思うんだが。
 宇宙線の治療が終わったばかりだというのに、それこそ激務をこなす必要が……ああ、レモンが狙ってるのはその辺もあるのか?
 激務をこなしているだけに、当然その消耗も激しい筈だ。
 1週間後の経過観察で、その辺を指摘するつもりなのかもしれない。

「じゃあ、取りあえず今日はこれで帰ってもいいわよ。貴方達も、ギニアスに色々と報告する必要があるんでしょうし」

 レモンのその言葉に、アイナとノリスは頷きを返す。
 2人にしてみれ
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