機動戦士ガンダム
2194話
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女には、人気になるメニューなんじゃないだろうが。
もっとも俺のように一度に3人前とか食っていれば、キノコよりもパスタの方でカロリーが高くなる可能性があるが。
「それにしても……この店は美味いパスタを出す割に、客の姿はあまりないな」
パスタを食べながら周囲の様子を見るが、俺達以外の客の数はかなり少ない。
全くいないという訳ではないのだが、それでもとてもではないが繁盛しているとは言えない光景だ。
「日中だし、こんなものでしょ。夜になれば結構な人数が集まってくるらしいわよ?」
「ああ、夜がメインの店なのか。……まぁ、店の作りを見れば、それも納得出来るけど」
ミナトの言葉に、再度店の中を見回しながら呟く。
店の中はシックな飾りが目を引き、言われてみれば昼よりも夜の方がムードがあるように思える。
ホワイトスターにいられる時間は決まっているので、夜にここで食事をするにしても、結局のところはそこまで時間的な余裕はないと思うんだが……それでも、この雰囲気の中で食事をしたいと言われれば、納得出来ない訳でもない。
ともあれ、そんな風に会話をしつつもパスタを食べていく。
ちなみに、当然ながら俺はキノコのパスタだけでは足りず、タラコパスタ、ボロネーゼ、ちょっと変わったところでウニのパスタをそれぞれ2人前ずつ頼む。
……注文を受け取った店員は、驚きの視線を俺に向けていたが。
「じゃあ、ヅダの改修チームはそろそろクレイドルに到着するの?」
「ああ。ツィマッド社、ジオニック社、MIP社……他にも連邦の科学者が協力をする事になっている」
エリナは俺の言葉に、若干呆れの表情を浮かべる。
まぁ、エリナにしてみれば、ネルガルの研究に木連やクリムゾングループの研究者が手を貸すかのような、そんな感じなんだろうし。
ネルガルで働いていただけに、その辺はミナトよりも敏感なのだろう。
「ふーん。……ねぇ、それより知ってる? 地球連邦軍にもジオン軍にも、陸戦艇というのがあるんだって。それこそ、地上を走る要塞的な」
不意に話を変えるミナトに、俺は少し考え……やがて思い出す。
連邦軍にある陸戦艇は、ビッグ・トレー級。
ホバー移動が可能で、水上の移動も出来るという、まさに陸の戦艦といった艦だった筈だ。
実際、戦力を分類する時にも戦艦級として扱われているらしい。
ジオン軍にある陸戦艇は、ダブデ級。
設計段階からミノフスキー粒子散布下での運用を考えられており、そういう意味では今の戦争において適している陸戦艇と言える。
ただし、難点は移動手段が無限軌道……いわゆるキャタピラだという事だ。
地上の移動速度はかなり速いらしいが、それでもキャタピラだという事は、ビッグ・トレー級とは違って海を移動出来ない
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