暁 〜小説投稿サイト〜
永遠の謎
24部分:第二話 貴き殿堂よその二
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話

「その程度のことで芸術が阻まれては駄目なのだ」
「左様ですか」
「そうだ。私は彼を救う」
 顔を上げた。ここでだ。
「何があろうともな」
「そうされますか」
「そうだ。そしてだ」
「そして?」
「私はそれができる」
 自分ならばというのだ。そうだというのだ。
「芸術を解することもな」
「殿下だけがでしょうか」
「それをわかってくれる人間も少ないだろう」
 太子はこんなことも言った。
「やはりな」
「殿下、それは」
「シシィはわかってくれている」
 ハプスブルク家、オーストリアに嫁いだ従姉ならばというのだ。彼より七歳上のその美貌の彼女と彼はだ。今もお互いを慕い合っているのだ。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ