天使のような子が家に遊びに来た
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だろうが、体感としては一時間にも満たない感じだった。
でも……もう少し一緒にいたい。そう思って、ベッドの方へ一歩進んだ時だった。
「あのさ……ちょっと待って──うおっ!?」
「えっ──きゃっ!?」
何も無い所で躓いてしまい、そのままベッドへ倒れ込む。しかし、そこにはことりが座っている。その為、ことりの身体もそのままベッドに倒してしまう形となってしまった。
辛うじて踏ん張ってことりの身体にダイブすることは避けられたが、目の前には彼女の赤くなった顔。琥珀色の瞳に見つめられ、思わず唾を飲み込んだ。もしかしなくても、この状況はかなり危ないのでは……?
「こ、ことり、大丈夫か!? 本当にごめん! すぐ退くから──」
「ま、待って!」
俺が起き上がろうとした瞬間、ことりは俺の首に手を回し逃げられないようにしてきた。突然のことで頭がついていけない。状況が分からない。ただ一つ分かるのは、今、ことりとの距離が今までにないほど近いということ。甘い匂いが直に脳を刺激し、ことりの吐息が俺の顔に掛かる。もう理性が吹っ飛ぶ寸前だった。
「ねえ──蒼矢くん……」
「…………」
「今──蒼矢くんのお母さんいないよね……?」
「…………」
「私のこと──好きにしていいよ……?」
「──ッ」
もう──我慢の限界だった。
可愛い女の子にこんなことを言われたら堕ちない男はいない。俺の理性は完全に吹っ飛び、欲望の赴くままにことりの華奢な身体を弄ぶことにした。最早、付き合ってるとか付き合ってないは関係ない。既成事実を作ってしまえばいいのだ。
これから俺は1人の女子を穢すことになる。その子はとても可愛くて、俺の大好きな人。そんな人を穢すなんて──とは思うけど、もうこの欲望は止められない。
──そして、ことりの身体に手を触れた、丁度その時だった。
「ただいまー」
「「!?」」
下の方からドアが開く音と女性の声が聞こえてきた。あまりに突然のことに二人同時に飛び起きることとなった。どうやら母さんが帰ってきてしまったようだ。
それにしても、このタイミングで帰ってくるのかよ……。あと一時間程遅ければ、俺はことりと一つになっていたというのに──という文句は心の中に留めておこう。
「蒼矢ー、誰か遊び来てるのー? って──」
俺の部屋に来た母さんは、俺達の姿を見るなり固まり、その表情はみるみるうちに驚愕へと変わっていった。
──いや、正確にはことりの姿と言った方が正しいか。
どうしよう、どこか変な所があったのだろうか。俺が見る限りではどこも変な所はないけど、やはり同じ女性である母さんが見たら分かる事があるのかもしれない。
しかし、俺
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