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天使のような子に恋をした
天使のような子が家に遊びに来た
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を覚えよう」

「うん、わざわざありがとう」

「いいっていいって」

 それからは、数時間に渡って蒼矢くんと一緒にモン狩をプレイした。最初は、全然操作が覚束無くて小型モンスターにもやられっぱなしだった。だけど、段々やっている内に慣れてきてとりあえず攻撃は当てられるようになった。蒼矢くんにも「上達早いね」と褒められて良い気分。

 それと──蒼矢くんとの距離がとても近かった。肩はずっと触れ合っていたし、手も何回か触れることがあった。正直、モン狩よりもこっちの方に意識を集中させてました。

 蒼矢くんも、私と同じことを思っていたらいいな──。


 ◆


 一言で表すなら──ヤバかった。

 何がヤバかったのかというと、とにかく全てがヤバかった。ヤバすぎて俺の語彙力もヤバいことになってるけどこれはマジでヤバい。

 ……とりあえず、一旦落ち着こう俺。

 ことりにモン狩を教えている間、彼女とはずっと密着状態だった。ことりの身体は柔らかいし、ずっといい匂いが鼻腔を通り抜けているし、理性が吹っ飛ばないように必死だった。それでもことりにバレないようにモン狩を教え続けた俺を褒めて欲しい。

 まあ、でも──これ以上ないくらいに幸せな時間だった。さっきのは友達というか、最早恋人の距離感。出来ることならあのままでずっといたかった。

 そういえば、今の俺とことりの関係ってどうなんだろうか? 友達以上恋人未満ってよく言うけれど、俺達はその関係に達しているのだろうか。自惚れる訳じゃないけど、今ことりに告白したら付き合えそうな気がする。

 言うまでもなく、俺はことりの事が好きだ。いつの間にか、俺にとってことりは必要不可欠な存在となっていた。本当に、失いたくない程愛おしくて。

 ……ことりは、俺の事をどう思っているのかな。

「──蒼矢くんってば!」

「……あっ、悪い悪い! どうした?」

「もう……ずっと呼んでるのに反応ないから無視されてるのかと思ったよ」

「うっ……本当にごめん。次からは気を付けるよ」

 どうやら俺は、ことりに呼ばれているのが気付けない程考え込んでいたようだ。しかも立ちながら考えていた為、傍から見たら何をしているのかという感じだっただろう。すぐそばには、本物の南ことりがいる。俺のベッドに腰掛けている。それだけで、好きだとか好きじゃないとかどうでも良くなってくる。

「ふふっ、別にいいよ。それはともかく、そろそろお暇しようかなって思うんだけど」

「えっ? ああ……もうそんな時間か」

 気付けば時刻は16時を過ぎていた。いつの間にこんなに時間が過ぎていたのだろうか。好きな人と一緒にいる時間は本当に早く過ぎていく。ことりが遊びに来て既に六時間ほど経過しているの
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