天使のような子が家に遊びに来た
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ろ。これじゃあ変態さんと何ら変わりないよ。いくら好きな人の家に来てテンションが上がっているとはいえ、“好きな人のベッドに入りたい”なんて流石に自分でもどうかと思う。本当におかしくなってるみたい。
「お待たせ、お茶淹れてきたよ」
丁度その時、蒼矢くんが帰ってきた。私がそのまま蒼矢くんのベッドに入っていたらと思うとぞっとする。理性が止めてくれて本当に良かった。
「う、うん、ありがとう! それじゃあ、いただきます!」
「……? お、おう。あ、熱いから気を付けなよ」
両手で湯呑みを持ち、お茶に口を付ける。蒼矢くんの言った通り熱かったけど、飲めない程ではなかった。
「さて、これからどうする? 出来ることといったらゲームくらいしかないけど」
「んー、そうだね。私は別にゲームでもいいよ」
「マジ? ことりってあまりゲームやらないイメージあるんだけど」
「人並みにはやるよ。穂乃果ちゃんの家にお泊まりする時とかみんなでやったりするんだ」
へえー、と興味深そうに私の話を聞く蒼矢くん。まあゲームといえばどうしても男の子がやるイメージが強いから、女の子がゲームしてる姿って想像しにくいのかもしれない。確かにゲーマーとは違って本気ではやらないけどね。
「それじゃあどういった系統のゲームをするんだ? やっぱりアクション系とか?」
「うん、やるよ。後はボードゲームとかホラーゲームも盛り上がるよね」
「おっ、そうだな。というか色々ゲームやってるじゃん。うーん、そうだな……ちょっと待ってて」
蒼矢くんは棚の方に向かって、その中から徐ろにとあるゲームを取り出した。
「“モン狩”とかやった事あるか?」
蒼矢くんが取り出したのは、“モンスター狩人”というハンティングアクションのゲーム。略してモン狩。このゲームはモンスターを倒して素材を集め、自分の武器や防具を強化していくといったサイクルを繰り返すゲームで、たくさんのシリーズが発売されている。蒼矢くんが取り出したのは一番新しい“モンスター狩人ΖZ”だった。
「名前とどういうゲームかは知ってるよ。でもやったことはないかな」
「そっか。じゃあ一回やってみる?」
「いいの? 難しそうだし、蒼矢くんのセーブデータでしょ?」
「大丈夫大丈夫。操作方法は俺が教えるし、セーブデータに関しても問題ないよ」
「そっか、それならやってみてもいい?」
「勿論。ちょっと準備するから待っててくれ」
棚の別の段からゲーム機である“3DW”を取り出して、モン狩のカセットをセットする蒼矢くん。3DWは1台だけでなく、2台持ってるみたい。棚には別の3DWが置いてあった。
「はい、準備オーケー。とりあえず適当なクエスト行ってそこで操作
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