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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第266話 藍子と木綿季とチョコレート
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事をするとしたらデュエル以外でお願いします」
ランはパチっとウインクをした。
リュウキはその意図を察したようで、頭を二度、三度と掻いた。
「へへ〜 そーだったよねー。女の子には最後までは出来ない、って言って剣納めちゃったよね? く〜 カック良い〜んだから〜」
「って、からかわないでくれよ。ユウキ」
「えへへ。ごめんごめん。あっ、でも ボクはほんとに戦ってみたいからねー。今度 大きな大会あるみたいだし、リュウキ! ぜーーったい出てよ? そう言うの出ない、って聞いてるけど。出てよーー!」
「………考えとくよ」
ユウキが言っているのは 中旬に開催される予定の統一デュエル・トーナメントだ。今回で4回目を迎えるかなり大きな大会で第2回から《MMOストリーム》で生中継をされる仕様に
なってしまった
(
・・・・・・・
)
のが、隼人……リュウキが参戦に心なしか意欲が失せてしまう結果になってしまったのだ。
今更目立つも何もないだろ! と回りから何度か言われるのだが、MMOストリームでの中継は全国、否 ザ・シード
連結体
(
ネクサス
)
に広く、深く、響いてしまう影響力を持っている。
今まで偉業を成してきてるリュウキだが、元々の仕事はよく考えてみれば裏方が基本。日々の仕事をこなしていくにつれて、表方に出過ぎ。と思ってしまったのも無理はなく、第1回大会には出場したが、2〜3回の大会には出場してなかったりする。
表向き? は仕事が多忙である、と言う理由で棄権したのだがその真偽は本人にしか解らず、詩乃あたりが綺堂氏にコンタクトを取り、裏を取ろうとしたりしたが、無言の微笑みを返されたとのことだった。
色々と協力してくれて皆から慕われ、頼られている綺堂氏だけれど、やっぱりまだまだ隼人の味方なのだろう、と当たり前だが詩乃は改めて納得したのだった。
「やったねー! 今からもう楽しみだよ!」
「でも、ユウキ。デュエルくらいなら別に空いてる時なら、いつでも付き合っても良いんだぞ」
「えへへ。それは嬉しいけどさ。リュウキとは大きな舞台でやった方が良いって思うんだー。ほら、姉ちゃんと戦った時みたいにさ?」
ユウキは、白い歯を見せながら 笑い ランとリュウキは逆に首を傾げた。
「って、ユウ。あれは ただの辻デュエルだったじゃない」
ランは呆れるているような表情をしていたのだが、実の所、あの時の事は鮮明に覚えている。本当に偶然。……運命に導かれた、サニーが導いてくれたんだとも思えていたから。
少し惚けてしまったランだった。いつものユウキだったら、そんな様子のランにすぐに気づくのだけれど、そこは似た者姉妹。ユウキがいっぱいなのは リュウキとのバトルの事だ。
「リュウキとバっトルっ♪ バっトルっ♪」
「そこ
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