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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第266話 藍子と木綿季とチョコレート
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りだ。魔法に関しては、あの世界で随一。その上ストイックだからな」
話の内容はALO内での事になっていた。
現在話題性抜群なのは間違いなくユウキやランだ。
事《強さ》という領域において異彩を放ち続けているのは絶剣、剣聖の2人だと言えるから。2人が樹立した怒涛の88人抜き。その記録は皆の記憶に新しい。
だが、当の本人たちはというと 自らよりも直ぐ傍にいる男たちの方に釘付けだった。
その2人とは 勿論 ブラッキーとマスターブレイブ。つまり キリトとリュウキの2人だ。
それもその筈。
ユウキは確かにキリトを負かした。だが、ユウキの中では キリトにはまだ本当の本気というものがある、とどこかで確信している様だった。
その確信の材料の中にキリトが以前のBOSS攻略の際に助けてくれた時に使っていた二刀流、そして
魔法破壊
(
スペルブラスト
)
と言った システム外スキルの存在がある。
キリト本人は、きっと負けは負けと認め、本当の本気? みたいなのをあまり認めたりしないと思うが、それでもユウキはいつか全部。全力の全力を出したキリトと剣を交えてみたいと思っている。
前回は確かに勝てたが、ユウキがキリトの戦いの事、また戦ってみたい事を話してる表情はまるで、
挑戦者
(
チャレンジャー
)
のようだった。
「あー、でも ボクはやっぱリュウキと戦いたいかもだね」
「ん? オレともか?」
「そーだよ。だって、姉ちゃんが負けちゃってるし〜、カタキウチ、しないとじゃん!」
えいっ、やーっ と剣を振る仕草をするユウキ。どうやら、キリトの話題からリュウキの話題へと変わったようだった。
「姉ちゃんもリベンジ〜 とか考えてないの?」
負けず嫌いじゃん? と言わんばかりにユウキはランに聞いていた。
仲間内のバトル等で常に全戦全勝と言うわけではないが、ユウキやランは秀でていて勝負の際には勝つことが多い。
ユウキの事を後ろで見守る事が多いランだが、やっぱり勝負には勝ちたい、と言う基本的で当たり前な欲求はあるから、負けた後は虎視眈々……と言うのがパターンだった。
そして、一度よりも二度、三度と精度を上げていくから次回からは更に強くなっていく―――と言う何処の主人公ライバル系のキャラですか? とジュンがツッコミを入れる事もあったりした。
ユウキの言葉を聞いて、ランは パタパタと手を振った。
「一度経験できただけで充分よ。それだけ凄く濃密な時間だったから。……本当に」
ふふっ、とランは笑った後 目を瞑って天井を見上げる。
きっと、サニーもこんな気持ちだったんだろう、と感じながら ランはつづけた。
「それに、リュウキさんはとても優しい人なのは知ってるでしょ ユウ。だから、……勝負
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