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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第266話 藍子と木綿季とチョコレート
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き、飲み込んだ。
そして、扉にノック音が響き、美樹が入室を促す。がらっ と開けられた先には、意中の人物がいた。
いつもなら、明日奈や玲奈、和人もいて1人だけでやってくるというのは、今回が初めてだったかもしれない。
「こんにちは。2人とも調子はどうだ? 大事ないか?」
「いらっしゃーーい! もっちろんっ 元気だよ!」
「……だな。見た通り。心底感服するよ」
木綿季が笑顔で握りこぶしを作る仕草を見て、隼人はそっと息を吐いた。
書面上で大丈夫である、という結果報告を聞いても、やはり本人を実際に見て安心したかったから、という理由が大きい。
「ん? ラン?」
「…………」
「大丈夫か?」
「ひゃっ!! だ、大丈夫ですよ! 私も元気です!」
「ん。その様だな。……安心したよ。2人とも」
藍子が少し上の空な様子を見て、隼人はやや心配性が顔に出たが、すぐに安心できたようだ。藍子も木綿季も笑顔だったから。
「えへへ。なーに心配してんのさ。ボクたち、ALOでいっつも元気なところ、見せてるでしょ?」
「それはそうなんだが、やっぱり
現実
(
ここ
)
。実際に会った方が安心するから」
「リュウキは心配性だなー。大丈夫だよっ! ボクたち頑張るから! ぜーんぶやっつけて、次のステージに行くんだ! 負けないからね。ねー、姉ちゃん」
「……ええ。そうよね。はい。リュウキさん。私たちは、勉強も頑張ってます。次は私たちが力になりたいので。出来ることならなんでもするつもりです」
きゅっ、と手を握る藍子と木綿季。
「ふふ。でも、あまり気負いはし過ぎるなよ?」
「ここまでしてくれてるのに、それは正直無理かなー。だって、すっごく力入っちゃうからさ。それに今のボクたちなら、2人でフロアボスをやっつけれそうな勢いなんだよ?」
「ふふ。リュウキさんには申し訳ありませんが、私もそれは無理そうです。頑張ります。頑張らせてください」
「………わかった。2人とも頼む。
現実
(
こっち
)
でも、
ALO
(
向こう
)
でもな」
最後は3人で笑いあった。
それを傍から微笑みながら見ていた美樹は、気付かれないように病室を後にしたのだった。
「それでさー、ボク前から聞きたかった事なんだけど、キリトとリュウキって デュエルとかするの?」
「ん? ああ、たまにだが。でも、あくまで練習としてだ。システム的な
決闘
(
デュエル
)
はほとんどしないかな。圏内戦闘、模擬戦を基本としている。主に内容はシステム外スキルの研究や、新スキルの確認と披露、といった感じでだ。……あぁ、あとは 魔法もたまに」
「ふふ、それはリタさんと一緒にいる時が多かったと記憶してますが」
「ああ。ランの言う通
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