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勇者番長ダイバンチョウ
第24話 復活、星雲組!! 立ち上がれ、熱き仁義の極道たちよ
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たちでも感じ取れる程だった。

『ひ、ひぃぃぃぃっぃい! た、頼む! 助けてくれぇ! おおお、俺は上に命令されて仕方なくやっただけなんだよぉ!』
『さっきまであんなに下卑た事言っておいて今度は命乞いかい。此処までくると見下げ果てるにしても限度ってもんがあるよ』
『情けねぇ、星雲組の奴らと比べたら月とスッポンだぜ』

 こうなってしまえばもう番達の出る幕ではない。後は彼らに始末をつけさせれば良い。

『おまんら・・・ちぃとばかし下がってくれんかのぉ?』
『兄貴・・・』

 レッドの言葉を受け、子分一同が一斉に道を開ける。その開かれた道を、レッドは一人ゆっくりとのし歩く。
 一歩、また一歩と迫るその様はかつての気の良い火消し屋などではなく、かつて白く美しかった天の川を一度だけ紅く染め上げた史上最強の極道。宇宙に住むあらゆる悪は勿論の事、宇宙の秩序と治安を守る宇宙警察や宇宙警備隊までもがその名を聞けば恐れ震えあがるとまで言わしめた赤い殺し屋。
 そして、星雲組の誰もが憧れ目指す存在。宇宙極道レッドが其処には居た。

『れ・・・レッド・・・さん・・・・』
『貴様なんぞにさん付けされる言われはないけぇのぉ。それより、今貴様は何とほざきよった?』
『へ?』
『上に命令されたからやった・・・じゃと? 極道を生きる者にとって、上の命令は絶対。どんな気に食わん命令であっても引き受けて完遂するのが極道の筈・・・じゃのに貴様は・・・その極道の信念を捻じ曲げよった・・・同じ極道の道を生きる者として・・・許す訳にはいかん!!』

 そう言って、一歩また一歩と近づく。全身から湧き上がる紅いオーラはさながら天を焦がす紅蓮の炎と化し、周囲の景色すら歪ませてしまっているほどだった。

『ひ・・・ひぇ・・・・えぇ・・・・』
『最期に言い残したい事があるなら聞こう。言うてみぃ?』
『はは・・・はひ・・・その・・・えと・・・・』

 恐怖で呂律が回っていないようにも見える。だが、そんなチンピラに対しても、レッドはただ黙っていた。静かに、一言も喋る事無く最期の言葉を待っていた。

『えと・・・え、えへへ・・・死ねやぁぁレッドォォォォ!!!』

 恐怖で我を忘れたのか、突如チンピラは懐から一本のナイフを取り出し、レッドのどてっぱらへと突き刺す。
 その光景に皆がギョッとなるが、それでもレッドは動揺すらしない。

『ひへ・・・ひへへ・・・へ?』
『これが最期の言葉か? もう少し気の利いた言葉が聞けると思っちょったんじゃが・・・残念じゃ』
『た・・・助け・・・』
『言い訳は閻魔大王にでもしてこいやぁぁ!!』

 レッドの怒号と剛腕が放たれるのは同時だった。
 激しいまでのレッドの怒りが籠められたその拳は、チンピラの体を粉々にまで
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