第24話 復活、星雲組!! 立ち上がれ、熱き仁義の極道たちよ
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たまいながら手近な位置に居る子分を殴りつける。
殴られた子分は憎しみの籠った目線をぶつけてきた。
『なんだぁその目はよぉ。おめぇまさか俺様に逆らうってんじゃねぇだろうなぁ? あぁ?』
『止せ!』
『・・・・・・』
仲間に止められ、殴られた子分は肩を震わせながら前へと向き直る。
そんな態度が気に障ったのだろうか、チンピラは主室に大岩の上に腰かけて宇宙麻薬で精製したたばこを口に咥えた。
『おい!』
『・・・・・・』
『火だよ火! さっさとしろよノロマ!』
『・・・・・・へぃ』
チンピラの命を受け、また別の子分がそっと火を点ける。
そのタバコを数度吹かした後ーーー
『灰皿!』
『は?』
『てめぇの手だよ! さっさとしやがれ!』
『っ!!!』
チンピラの命令に子分は黙って両手を突き出す。その手に向かい何の躊躇もなく熱せられたタバコを押し付けてくる。
熱と痛みと悔しさに子分の顔が険しく歪んでいく。
『あの野郎・・・・好き放題やりやがって!』
『いけ好かない奴だねぇ! あんな奴さっさと蹴り飛ばしてやりたいよ』
『風穴開けてバラバラにしてやる!』
『僕も・・・今度ばかりは許せませんよ』
その光景に番は勿論の事、茜、ドリル、レスキューまでもが怒りを露わにしていた。
だが、一番怒りを露わにしていたのは他でもない、レッドだった。
『貴様・・・自分が何をしてんのか分かってるんじゃろうなぁ?』
『んだぁごらぁ! 分かってなかったら悪いってのかぁ? それとも、古参の爺さんには難しすぎて理解出来ませんでしたかぁ?』
『そいつらは皆、わしがかつて心血を注いで育て上げてきた自慢の子分達じゃ! それをそげな扱いしおってーーー』
レッドの両肩が激しく震えている。その体からは燃える炎の様なオーラが湧き上がってきているのが見えた。
レッドは今、とてつもなく怒っている。かつてない程なまでに怒りを露わにしているのだ。
その凄まじさは近くに居る番たちにはもちろんの事、一番遠めに居るゴクアク組のチンピラにまで届いている程だった。
『は、はは・・・き、気合だけはあるじゃねぇか・・・だがなぁ・・・世の中腕っぷしだけで生きていけるほど楽じゃねぇんだよ・・・現状を理解してみろ。今有利なのは俺様の方なんだよ! てめぇ、かつての子分を殺せるのか? それとも、この状況を覆せる秘策があるってのかよぉ?』
下卑た言動はそのままだが、どう見てもレッドの威圧にビビりまくっているのは見たまんまだ。
こいつ、チンピラなだけあって肝っ玉は相当小さいみたいだな。
『ねぇよなぁ? 大事な子分や幹部様、それに組長のクソガキまでもが人質なんだ。てめぇのその怒りだって俺様には届きやしねぇ。んでもっ
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