第24話 復活、星雲組!! 立ち上がれ、熱き仁義の極道たちよ
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ってないんです』
『そうじゃったか・・・ボンよぉ・・・おまん一人に辛い重荷を背負わせちまったみたいじゃのぉ・・・ホンマにすまんかったのぉ』
両拳を握りしめ、レッドは天に向かい唇を噛んだ。その額から雫が一滴零れ落ちる。
『兄貴! いよいよ俺たち星雲組の復活なんですねぃ!?』
『俺たち、この日をずぅっと待ってやしたよぉ!』
『ハジ、サブ! おまんら今までよぅ耐えてくれよった。じゃけん、今度こそわしは星雲組を守り通して見せる! もう二度とゴクアク組の連中の好きにはさせんけぇのぉ!』
三人は強く抱き合って喜びの大きさを示していた。その光景に思わずホロリと来た者もちらほらーーー
『良かった。本当に良かったですねぇレッドさん』
『畜生、泣かせてくれるじゃねぇかよ! グズッ!!』
レスキューやドリルもこの報告を喜んでくれているようだ。
今、バンチョーベース内では盛大に活気に満ち溢れている真っ最中の事。
そんな和気藹々とした空気を突如としてぶち壊すかの様にけたたましい警報が鳴り響く。
『緊急警報! 緊急警報! バンチョーベース上空に無数の反応検知! 番長各員は至急迎撃準備に当れ! 繰り返すーーー』
***
絶海の孤島によってカムフラージュされたバンチョーベース。
その孤島の上にて、番を筆頭とした番長達が皆臨戦態勢をとっていた。
『無数の反応って・・・一体どれくらいなんでしょうか?』
『へっ、幾らでもきやがれってんだ! 全部纏めて風穴開けてやるぜ!』
相変わらず弱気なレスキューに対し、ドリルの方は気合もドリルも全開バリバリなご様子。
『兄貴、今度はあっしら何処までもついていきやすぜ!』
『兄貴と一緒なら例え地獄の底へでもついていきやす!』
『おぅ、おまんら二人とこうして戦える日が来てわしも嬉しいけぇのぉ!』
ハジとサブを両脇に抱え、レッドはとても嬉しそうだ。気のせいか何時も以上に気合が入っているようにも見える。
『へっ、皆気合十分って感じだな』
『そう言うあんただって同じなんじゃないのかぃ?』
『へへっ、まぁな』
ダイバンチョウとクレナイバンチョウの両名もまた、一段と気合が乗っていた。
それもそうだろう。つい先ほどまで歓喜の声を挙げていた後でこの襲撃だ。
テンションは右肩上がりのぶっちぎり状態な上に下がる兆しが見られない。
言ってしまえばこんな時期に襲撃してきたゴクアク組の連中が哀れとしか言いようがなかった。
そうこうしていると上空から無数の機影が降り立ってくるのが見えた。
その数、実に30機程ーーー
『なんだありゃ? もっと多いかと思ったんだが意外と少ねぇなぁ』
『もしかして、ハジさんや
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