第6章:束の間の期間
第176話「深まる謎」
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、目の前の事に集中する事にする。
司達は皆の事を任せていた奏達の所へ戻り、はやても家族の下へと戻った。
「……皆、精神的なダメージが大きいけど何とか落ち着いたよ」
『そうか。……事後処理に戻れるならば戻るように言っておいてくれ。もしかしたら作業に集中している方が気が紛れるかもしれないからな』
「了解」
クロノに報告して、ようやくひと段落ついたと司は息を吐く。
フェイトや八神一家は、アリシアやはやて達の尽力もあり、だいぶ立ち直っていた。
だが、他の女性局員はそうはいかなかった。
まだ子供であるフェイト達と違って成熟している分、心が歪められていた事に対する理解が深かったため、その傷も深かったのだ。
「(アフターケアも、責任持ってしないとね)」
「司、こっちは任せていていいか?」
「帝君?」
司達が責任持って付き合うと決めた所へ、帝が話しかけてくる。
「俺はちょっと席を外す。俺だと心の傷を癒すなんてできないからな」
「そう?……あ、だったら優輝君の様子を見てきてくれる?」
「元よりそのつもりだ。じゃ、行ってくる」
席を外す旨を司に伝え、帝は部屋から出た。
「(あいつが起きているなら、聞きたい事が聞けるが……)」
廊下を歩く帝は、これからの事を頭に思い描く。
「(今のあいつはあの二人がいなくなって不安定だ。あまり干渉しない方がいいが……確かめておきたい……!)」
何よりも、何か知っているかもしれない。
そう思って、帝は優輝のいる部屋へと向かっていく。
「(あいつは転生者としての特典を持っていない。いや、正しくは“もう使えない”。……だが、特典で調べた事は記憶しているはず。もしかすれば……)」
それは、以前特訓の時に聞いた内容。
優輝は神様特典なるものを使えなくなったという事。
そして、その特典の内容が、人の能力をステータスとして見れるという事。
帝はその内容を思い出したため、優輝の元へと向かっていた。
「(……織崎の奴について、何かわかるかもしれん……!)」
特典“キャラクター・ステータス”。
現在は使用不可であるその特典による効果で、優輝は神夜のステータスを知っている。
尤も、それは当時のものであるため、現在と変わっているかもしれない。
それでも何かのヒントになるかもしれないため、帝は聞きに向かったのだ。
「『……仮にもあいつのデバイスをやってたんだ。何か知っているか?』」
ふと、帝は念話でサーラ……というよりは、アロンダイトに尋ねる。
〈『……いえ、私も特に知らされていません。彼のデバイスとして必要最低限の転生者に関する知識を埋
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