第6章:束の間の期間
第176話「深まる謎」
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。……言い表すとしたら、サファイアを思わせるような女神だったわ」
「俺が会った神様とはまた別、か」
「それと、件の魅了の力とは無関係そうだったわ。……演技なら別だけど」
聞きたかった事を答えた奏。
しかし、その答えは情報の手詰まりを解決する程ではなかった。
「……とりあえず、神様かそれに類するような存在が魅了の力を与えたと思っておくよ。まだ推測の域を出ないし……はやてちゃんもそれでいい?」
「……まぁ、わからんもんはしゃーないしな……」
ひとまず、魅了の件についてはこれで終わりとなった。
「(この話を進展させるには、優輝君や、それこそ神夜君にも聞かないと)」
もっと情報を集めるべきだと司は考える。
しかし、優輝は現在眠っており、神夜もサーラによって気絶させられていた。
聞くのはもう少し後になりそうだ。
「……なぁ、転生者って事は、や。ネット小説とかやとアニメや漫画の世界に転生するのが多いけど……」
「あー、やっぱりそこに気づくんだね……」
「話しちまうのか?」
「隠しても意味がないでしょ?ばらしても問題はないと思うよ」
帝が言っていいのか聞くが、問題ないと司は言う。
タブーという訳でもないので、今ここで話してしまうつもりなのだ。
「……って事は、この世界もアニメの世界やって事やな……?」
「正しくは、“アニメに似た世界”だね。はっきりと内容を覚えていなくても、所々違うからね。特にジュエルシードとか」
「タイトルはなんなんや?主人公とかあらすじは?」
自分たちをアニメとして知っている事よりも、どんなアニメとして存在していたのかはやては気になるらしく、食いついてくる。
その様子に司は若干驚いたが、とりあえず知っている事は話す。
「タイトルは“魔法少女リリカルなのは”。主人公はタイトルの通りなのはちゃんだよ。ストーリーは一期がジュエルシード事件、二期が闇の書事件に関する事だね」
「おー、なのはちゃんが主人公なんや。まぁ、魔法を使うきっかけがそれっぽいもんなぁ」
楽しそうに内容を聞いて笑うはやて。
ちなみに、この会話は結界で遮断しているため、同じ部屋にいるなのは達には聞こえないようになっている。
ネット小説に理解があるはやてだからこそ、はやてのみに話しているためだ。
「二期は……私が中心になってくるんか?」
「ヒロインみたいなポジションだったな……。ちなみに、アニメだと取り込まれたのはフェイトだけだな」
「この世界と違って、アニメではアリシアちゃんとプレシアさんは虚数空間に落ちちゃうからね……その違いの影響で対象が変わったんだろうね。……私の心が不安定だったのもあるけど」
当時の司は
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