第6章:束の間の期間
第176話「深まる謎」
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った事もあり、その時に偶然はまっていた。
ノリが良かったりするのも、ネットの影響だったりするが司は知らない。
「……まさかやと思うけど、司さん」
「その通りだよ。私たちが転生した原因は、神による干渉。私の場合は気が付いたら転生していたから違うかもしれないけどね」
「俺の場合は女神の姉妹だったな」
「……現実は小説よりも奇なりって、こういうことを言うんやなぁ……」
「魔法がある時点で今更だけどな」
まさかネット小説のような出来事が、身近の人物に起きていた事にはやては思わずそう呟いてしまう。尤も、帝が言う通り今更だが。
「……それで、はやてちゃんならもう理解できるだろうけど、神様が転生させるのは大抵が“本来死ぬべきではなかった”から。そして、転生させる際に何かしらの力を授ける場合がある」
「……“神様特典”って奴やな」
「マーリンに大体聞いていた通りね。どれだけ都合がいいのだと思ってたけど」
ネット小説を知っているならと、司は段階を飛ばして話していく。
鈴もマーリンから転生者に関する事は大体聞いていたようで、話には着いてきていた。
「……つまり、そういう事なんやな?」
「うん。魅了の力は、特典の力だと思う」
「やっぱりかぁ……」
納得したように言葉を漏らすはやて。
しかし、表情はまだどこか納得がいっていないようだった。
「……納得いってなさそうね、貴女」
「……まぁ、なぁ。魅了されていた事を抜きにしても、神夜君は善人の類や。思い込みは激しいけどな。特典としてそういった類の能力を選ぶとは思えへん」
「そう。……そうなんだよね。前提としてまず、自覚がなかったんだし」
自覚がない。それはつまり、神夜自身は望んでその能力を貰わなかった事だ。
尤も、それは司達も理解しており、はやてと同じように疑問に思っていた。
「考えられるとしたら、その力を知らない間に押し付けられたって事だな」
「だよね……。帝君が会った神様は、そんな事しそうだった?」
「わからん。そういった素振りを隠していたならそれまでだが……でも、俺が会った神様が原因なら、俺にも細工されているだろうな。以前の俺ほど道化になる奴はいねぇし」
帝の中では、あの女神姉妹が原因ではないとなっている。
姉の方はともかく、妹の方はそう言った事をするような性格には思えなかったからだ。
「奏ちゃんはどうだったのかな……?」
「聞いてないのか?」
「念話で会話は聞いているから……」
「……聞いていたわ」
手が空いたのか、奏がやってくる。
会話を聞いていた事もあり、ちょうどいいタイミングだった。
「私が会った神様は、姉妹ではなかったわ
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