機動戦士ガンダム
2193話
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言われて真っ先に思いつくのは、ザクとジンとかストライクダガーとかリーオーのように、敵と正面切って戦う……歩兵のスケールアップ版とでも呼ぶべき戦闘だ。
だからこそ、ザウートというのは人気がないのだろう。
臆病なMSパイロットとかなら、敵の攻撃が届かない遠距離からの攻撃という事で、寧ろ喜んでザウートのパイロットになりそうな気もするんだが。
ともあれ、疲れているセシルは魔法球で少し休むと言い、部屋を出ていく。
魔法球で休むと言っても、基本的に今の魔法球は技術班の面々が使っているのと、MSを含めた各世界の機動兵器の生産ラインがある奴だけなので、セシルが休もうとしても、結局技術班の面々と遭遇する事になると思うんだが。
やっぱり、リゾート用の魔法球をもう1つ購入した方がいいような気がしてきた。
ただ、問題は魔法球をどんなリゾート地にするかだな。
温泉、山、海、スキーやスノーボードのようなウィンタースポーツが出来る雪山、ピクニックが出来る草原……それこそリゾート施設と言われても皆が色々と思う場所は違う以上、これだ! という風には出来ない。
ああ、でも俺が使ってるのよりも高価な魔法球だと、その辺りの切り替えとかもきちんと出来るらしいんだよな。
何か、以前エヴァがそんな事を言っていたような気がする。
ネギま世界でその辺りの魔法球を買うべきか。
そんな風に思いながら、俺はラルに通信を送る。
『アクセルか、どうした? バクゥとザウートの件で何か進展があったのか?』
「ああ、進展って言うか……正確には改修が終わったという報告だな」
『……何?』
信じられないといった驚きの様子を、ラルが浮かべる。
まぁ、昨日の今日でいきなりMSの改修が終わったと言われて、それを信じろってのが無理だよな。
とはいえ、改修が終わったのは事実である以上、それを出せば嫌でも信じる事になるだろう。
「ザウートの方は技術班の面々の気が乗らなかったらしく、動力炉もバッテリーのままだし、それ以外にも特に改修はされていない。だが、バクゥの方はUC世界の核融合を搭載して、それに合わせた機体の調整も終わっている。、それこそ、使おうと思えばすぐにでも使えるくらいにはな」
『アクセル……お主、どのような魔法を使った? 昨日の今日で、もう改修済みの機体を用意出来るとは』
「魔法? いや、この場合はどちらかと言えば手品だな」
種も仕掛けもある以上、バクゥの一件は手品と呼ぶのが相応しいだろう。
だが、ラルは俺の言葉に誤魔化されたと感じたのか、不満そうな表情のままだ。
うーん……魔法球の事を説明すれば、その辺は気にしなくなるんだろうけど、どうなんだろうな。
不老になる受信機は渡しているので、魔法球の事を教えても問題ないような気がするん
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