暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2192話
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て珍しいじゃない。いつもなら、用事がある時は直接会いにくるのに』

 通信に出たレモンが、俺の方を見てそう言ってくる。
 実際、影のゲートを使って転移をすれば、直接話す事が出来るんだから、レモンの言葉は間違ってる訳ではないのだが。

「ああ、ギニアスの件はどうなっている?」
『そうね、あと五日……延びても1週間くらいで宇宙線の影響を取り除いて、健康体に戻す事が出来るわよ。それと、ついでにこれまでの影響で弱まっている内臓とかを多少強化するわ』

 強化という言葉に一瞬だけ量産型Wを思い浮かべる。
 実際、その強化というのは量産型Wの技術を使っているのだから、決して間違っている訳ではないのだが。
 それに、強化自体はこれまでにレモンが治療してきた者達にも普通に行われている。
 もっとも、それはあくまでも病気や怪我で弱まった場所を補強する意味での強化であって、量産型Wのように魔術や魔法を使えるようにする意味での強化ではないのだが。
 ……その辺も、やろうと思えば出来る辺り、レモンらしいと言えばらしい。

「そうか。ギニアスは高い技術力を持っているから、これからのルナ・ジオンでも重要な役割を果たすだろうし、出来れば長生きして欲しいな。受信機を渡してもいいんだが。……ともあれ、本題だ、ルナ・ジオン側から、バクゥとザウートを使えないかと要望があった。特にバクゥはジンとかのようにUC世界の核融合炉を動力に変えての話だ。ああ、それとビームサーベルは却下してな。……どうだ?」
『構わないわよ。もう開発してる動力炉をそのまま使うから、バクゥに対しての細かい調整だけで済むでしょうし』

 レモンは俺の言葉に、あっさりとそう告げる。
 ……分かっていたけど、シャドウミラーの技術班って有能だよな。……有能すぎて暴走したりする事も多いんだが。
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