第四章
第37話 常識
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少しバランスの悪い関係だ。
だが、伊能忠敬などは二十歳近く年下の学者に弟子入りしたと習った記憶がある。教える学ぶの関係に、年齢はあまり関係ないのかもしれない。
しかしカイルはいきなり何だろう?
とても胡散臭い。
「はいはい、弟子の俺が有り難く聞きますよ」
「へへへ。常識にこだわり過ぎていると、そのうち常識の範囲内で守ることしかできないようになっちゃうよ。非常識の発想もなければ攻めていけない」
「……」
「ん? 何。黙っちゃって」
「いや、なるほどって思って」
「ふふふ。実は、町長さんの言葉をそのまんま言っただけ。少しは気が楽になったでしょ?」
「なんだよ……。お前が今考えたのかと思って『すげー』とか思っちまったじゃないか」
「へへへ。剣を教わっているときに言われたんだよ」
「ん? お前、町長の弟子だったのか」
「あれ? 知らなかった? オレは剣術も体術も町長さんに教わってるよ」
どうやら俺は、町長の孫弟子になるということらしい。
それは少し嬉しいかも。
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