猫娘と強化合宿編
NO.073 強化訓練後の風景
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豪の表情はわずかに歪む。
核心を突かれたようで過去の自身を殴ってやりたいほどには定着してしまった出久の蔑称。
「無言ってことはそうなんだな……? お前、出久お姉ちゃんから離れろ!!」
「あ゛!? なんでてめぇに指図されなきゃいけないんだよ!!?」
「こ、洸汰君落ち着いて……今はもう仲は改善出来てるから……ッ!!」
「それでも、出久お姉ちゃんはそれできっといじめられてきたんだろ!?」
「それは……」
出久も本当のことな為に口を噤んでしまう。
「ここから、出てけ!!」
ついには爆豪は洸汰によって秘密基地から追いやられてしまった。
そしてしばらくして洸汰も「ごめん、出久お姉ちゃん……でも、俺も我慢できなかった……ごめん……」と言って出久より先に施設へと帰ってしまった。
一人取り残されてしまった出久は空を見上げながら、
「どうして、こんな事になっちゃったんだろう……」
と、己の不手際もあるゆえに途方に暮れるのであった。
こうして二日目の夜は更けていく……。
それぞれの感情や思いがぶつかる中で、別の場所ではここにはいてはいけない連中が集まりだしていた。
「―――今回はあくまで狼煙だ。虚ろに塗れた英雄たちが地に堕ちる。その輝かしい未来の為のな……そして最重要標的は…………『猫』だ」
荼毘と呼ばれる男がそう言葉を発した。
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