第四幕その十一
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「貴女が言わないとっていうのね」
「あんた別のもの出してたでしょ」
「正直何出すか考えてなかったわ」
「ほら、見なさい」
それこそと返すエリカでした。
「私が言わなかったらよ」
「バーベキューじゃなくて」
「蛍も観られなかったわよ」
こちらもというのです。
「本当にね」
「だから貴女が言ってよかったっていうのね」
「その通りよ」
バーベキューを食べてそうしてお空の蛍達も観ます、すると今度はそこにいるエリカ達が動いて遊んでいます。
その蛍達を観てまた言うのでした。
「こうしたものも観られたんだから」
「いいこと尽くめっていうのね」
「そうよ、自負しているわ」
「まあ今回確かにね」
「よかったでしょ」
「私もそう思ってるわ」
アンにしてもそうでした、蛍を観られてバーベキューを楽しめて。
「素敵な夜になってるわ」
「そうよね」
「ええ、じゃあね」
「御飯の後はね」
「湖の方に行ってね」
そうしてというのです。
「テントを出して」
「湖で身体を洗って」
「男の子と女の子が交代でね」
アンはこのこともちゃんと考えています。
「そうして身体を洗いましょう」
「そのことは忘れないのね」
「ええ、一緒だと恥ずかしいから」
だからというのです。
「このこともちゃんとするわよ」
「わかったわ、じゃあね」
「ええ、ちなみに貴女は私達と一緒よ」
「雌猫だからよね」
「女の子の方に入って臆病ライオンと腹ペコタイガーはね」
彼等はといいますと。
「雄だからね」
「男の子と一緒になのね」
「身体を洗うわ」
「うん、そうさせてもらうよ」
「僕達はジョージ達と一緒に身体を洗うよ」
二匹もこう答えます。
「一旦湖に入って身体を濡らしてね」
「シャンプーで洗うね」
「それでまた湖に入って毛を洗えば」
「それで終わりだよ」
「この辺りオズの国って楽だよね」
ジョージがしみじみとして言いました。
「ボディーソープやシャンプーになる草が川辺にはいつもあるし」
「そうそう、しかも泡はお水の中で自然と消えていくしね」
神宝も言います。
「それでお水を汚さないし」
「それも凄くいいよね」
カルロスもこう言うのでした。
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