レーベ
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つめ、不平を言うハツキとウルフ。
「アルルだけズルイです!私もリュカさんと手合わせしたいです」
「俺も!」
「ちょ、僕もう疲れたから…あ、明日からね…明日の朝からにしようよ!」
結局、パーティー全員と朝の特訓をする事になったリュカである。
<アリアハン大陸>
一行は東に位置するいざないの洞窟を目指しレーベを出立する。
途中、何度と無くモンスターの襲撃に会い、戦闘を繰り返す。
無論、3人で…
しかし3人共理解し始めていた…リュカの圧倒的な強さを…
そしてリュカの強さに頼る事の恐ろしさを…
魔王討伐を目的とするアルル達にとって、リュカ一人に依存しては強敵を相手にした時にパーティーとして戦闘が出来なくなるのではないかと言う事の恐ろしさを…
だが…同時に安心もしている。
本当に危険に陥った時はリュカが助けてくれるであろうと…
根拠はないが3人共、そう信じているのである。
毎度の如く、野営の準備になると張り切るリュカ。
しかし若者3人も手慣れたもので、薪を集めたり食事の準備をしたりと、冒険者として成長していってる。
そして手慣れてくると生まれるのが余裕で、余裕が出来ると会話も弾む。
アルル同様、異性として惹かれているハツキがリュカへの質問を開始する。
「そう言えばリュカさん。以前お話ししてた憧れのシスターとはご結婚を考えているのですか?」
ハツキとしては、意中の男性がフリーであるかを確認する為の質問であるが、当のリュカからしてはそんな意識は微塵もなく、また質問者の少女は自分の娘と同年代の為、それ程深い意味があるとは考えず自身の事を語り出す。
「いや!フレアさんとは結婚を考えてないなぁ…幸せにしてあげたいけどさ…僕、奥さんの事愛してるから!」
「…………………………え!?…い、今『奥さん』って言いました?」
「うん。すんごい美人だよ!未だに彼女以上の美人に出会った事ないから!」
「「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」」
突然騒ぎ出す少女二人!
「な、何事!!」
「リュカさん結婚してたんですか!?」
「は、はい!結婚してました!子供も居ます!」
「こ、子供まで…」
ガックリと項垂れる少女二人。
「何だよ!結婚してるのにシスター・ミカエルに手を出したのかよ!」
「おいおい、ウルフ君!お子ちゃまみたいな事言うなよ!僕はこの世界に単身で飛ばされたんだ。従ってこの世界に僕の奥さんは居ないのだ!つまり、フリーダム!!」
本来、この様な発言は最上級のドン引き魔法に類するのであろうが、恋は盲目と言いますか…
この世界ではフリー…
と言う、我欲丸出しの思考に到達してしまった少女二人。
「じゃ、じゃぁ…もし元の世界へ戻れなかった場合は、この世界で新たな家庭を築くつもりです
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