暁 〜小説投稿サイト〜
真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
インテグラル・ファクター編
終わりの始まり
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ム。これ以上被害が出ないようにと、攻略組により討伐隊が組まれ、奴らが根城としている場所を襲撃した。結果は、襲撃が漏れていて交戦となり、攻略組、笑う棺桶のどちらにも死者が出て、それ以外の笑う棺桶メンバーは監獄へと送られた。確かに、ラフコフのメンバーだったのなら麻痺毒にも頷ける。奴らの殺人手段の1つだったからだ。

「ま、正確には違うけどな。俺がラフコフに入ったのは最近だ。精神的にだけどな」

「最近……?」

どういうことだ?ラフコフはすでに潰したはずだ。
なにせ、討伐隊には俺も参加したのだ。目の前で、すべてをみてきた。
まだ、ラフコフの恐怖は、終わってなどいなかった。

「さて、そろそろ殺っとくかぁ?仕上げと――ッ」

突然クラディールの剣が弾かれた。何が起きたのかが分からず弾き飛んだ剣の方を見るクラディール。すると、馬の走ってくる音が聞こえてきた。馬に乗ってきたのは、

「コハル!アスナ!」

コハルの手にはダーツが握られていた。どうやらコハルが投げたようだ。

「な!?ア、アスナ様!?それにコハル隊長!?な、何故ここに!?」

二人はクラディールを睨みつけてコハルは俺たちの方へ、アスナはクラディールの方に歩み寄る。

「ア、アスナ様!これには深い事情が!……そう!訓練の一環なんですよ!だから――ッ」

アスナの細剣がクラディールの頬を掠める。クラディールのHPゲージが少し減った。何が起きたのか全くわからなかったのか、クラディールも呆然としている。すると次の瞬間、アスナはソードスキル《スター・スプラッシュ》を使いクラディールが滅多刺しにされた。

「わ、分かった!俺はもうお前たちの前には現れない!ギルドも抜ける!だから殺さないでくれ!」

するとコハルが俺たちの回復を終えて、クラディールの前に行く。

「いいえクラディール。アンタはそれだけでは済まされないよ。アンタは人を殺してる。『黒鉄宮』の監獄に監禁になるから」
「そ、それだけは!隊長!それだけは!」
「それだけの事をアンタはしました。その罪を報いなさい」

コハルはメニュー欄から操作する。するとクラディールが動いた。落ちていた自分の剣を拾い上げると、勢いよくコハルに向かって走り出した。

「そうはいかねぇんだよ!ガキがぁ!!」
「きゃあ!」

クラディールはコハルのお腹を思いっきり蹴り飛ばした。
コハルは壁にぶつかって気を失った。

「ヒヒッ全くムカつく小娘だぜ!こんなガキが俺様の隊長だって聞いた時はハラワタが煮えくりかえりそうだったが、もうその心配はない。全く……あめぇぇぇぇんだよ、ガキぃぃぃぃ」

その後のことは覚えていない。気が付けばクラディールは全身ボロボロで倒れていて俺はその上に馬乗りになっ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ