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チート転生者が転生者を狩りにきますよ
プロローグ

[2]次話
 目を覚ましたら真っ白な空間にいた。地面も、壁も、空も、全くそこには見えなかった。ぶっちゃけた話、浮いているのか見えない地面に倒れているのかすらもわからない。
 しかし、それ以前にわからないことがある。
「なぜだ、なぜ─────────自殺は完全に成功したはずなのに」
 そう、入水し完全に事切れたはずなのにまた目を覚ました。意味が分からない。こんなことがあるのだろうか。いや、まて!もしやここはあの世の世界というものなので
「あ、目を覚ましたか!」
 目の前に少女が一人。
「突然で申し訳ないのですが






お願いします!助けてください!」
 意味が分からない。いったいどうしろと言うのだ。








「ふむ。つまり君は神様で色んな人たちを所謂神様転生させてたところ転生特典で悪事を働いている輩がいる。そして私がちょうど自殺からそれらを退治しに行って懲らしめてきてほしいため、と」
「はい!大まかに言うとその通りです」








「チッ!」
「チッ!?いま舌打ちしました!?」
「せっかくの私の願いがかなうところだったのに」
「で、でもその願いって」
「もちろん入水さ(`・ω・´)キリッ!」
(この人の前世何があったの!?)
「まあだが、私の座右の銘は『清く正しい元気な自殺』だ。私の自殺が役に立つのならば好きなだけ使いたまえ」
「は、はあ。(何か色々とすごい人だなぁ)はっ!でしたらこれを持ってて下さい!」
 そして、少女が手渡した物は蝙蝠の意匠に真っ白い宝石がはめ込まれた指輪だった。
「これは?」
「私からの餞別です。そんな物しか渡せませんが、がんばってください」


 そして、暗転し再び意識を手放した。
[2]次話


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