機動戦士ガンダム
2191話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ナの口からは、悲鳴ではあっても面白そうといった感情の込められた悲鳴が。
そしてノリスの口からは、そんなアイナとは正反対の嫌そうな悲鳴が漏れる。
まぁ、初めて影に身体を沈めていくというのを考えれば、寧ろノリスの態度の方が普通なんだが。
そんな風に思いつつ、俺もまた影に身体を沈めるのだった。
「影の転移、ですか。面白かったですし、こうして移動時間がほぼないというのもいいですね」
転移区画まで転移し、その後システムXNでUC世界に転移した後、再び影のゲートで海兵隊が拠点としている基地まで転移してきた後で、アイナはそう告げる。
そんなアイナとは反対に、ノリスの方はあまり影の転移は好みでなかったらしく、アイナの言葉に若干頬を引き攣らせている。
まぁ、アイナの護衛という事である以上、アイナが影のゲートを使った転移を気に入ったのであれば、これからもそれを経験する事になる……と、そう理解しているからだろう。
ともあれ、移動を終えた俺達はシーマ艦隊が使っている基地に向かう。
当然ながら、基地の前では関係者ではない者が中に入らないように兵士が立っていたが、俺の顔を見れば道を通さない筈もない。
……まぁ、以前何度か俺の顔を知らない兵士とかもいて、若干騒動になった事はあったけど。
ともあれ、今日はそんな騒動になる事もなく、無事に基地の内部に入る。
ちなみに、何故直接基地の内部に転移しなかったのかと言えば、アイナとノリスにこの基地のどこに行けばシーマに会えるのかといったことを教えようと思った為だ。
ルナ・ジオンの海兵隊というのは、ちょっと普通の海兵隊とは違う。
言ってみれば、ルナ・ジオン軍の別働隊。もしくはもう1つのルナ・ジオン軍とでも呼ぶべき、独立部隊なのだ。
……そんな大きな権限を与えて、もし裏切られればどうするのかといった疑問を抱く者もいたが、シーマはルナ・ジオン建国の時からのメンバーであり、それこそその辺の連中よりも深く信頼されている。
何より、もしシーマ艦隊が何らかの騒動を起こしたとしても、それこそ俺が……シャドウミラーがいれば、どうしようもないというのは明らかだったのが大きい。
シャドウミラーの力を知っていれば、迂闊な行動はまず起こさないだろうと。
実際に迂闊な行動を起こした者の多く――主にスパイや工作員の類――がどのような目に遭っているのか、全員が知っている。
殺したり拷問したりといった真似はしていないが、マブラヴ世界で使われていた改良前の合成食しか食べるものはなく、耕した農地もすぐに他の者に売られたり譲渡させられたりといった真似をしているのを見れば、とてもではないがそんな目に遭いたくないと考えるのは当然だった。
ましてや、シーマ達は安住の地を求めてジオン公国からルナ・
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ