機動戦士ガンダム
2190話
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、後でまた考えるとして。
……うん、やっぱりシーマだろうな。
最終的にそう判断すると、俺は通信機のスイッチを押す。
そして数秒、やがて映像モニタにシーマの顔が表示された。
『何の用だい、アクセル?』
「ちょっとシーマに頼みがあってな。……実はハワイで行われるアプサラス計画ってのを知ってるか?」
『まぁ、噂に聞いてみたくらいだけどね。何でも、シャドウミラーとしてもかなりのてこ入れをしてるって聞いたよ?』
アプサラス計画については、どうやら大まかなところは知っていたらしい。
もっとも、シーマが言った通り今回の一件はシャドウミラーとしても資源的な意味だったり、研究環境的な意味では全面的にバックアップしている。
そうである以上、ルナ・ジオンにも当然話が通ってる訳で……その辺をルナ・ジオンの幹部たるシーマが知っていても、おかしくはない。
「そうか。なら、ついでに1人、MSパイロットとして育ててくれないか?」
『はぁ? 本気かい? こっちはこっちで色々と忙しいんだよ?』
「分かってる。ただ、それでも出来れば頼む。アプサラス計画で、テストパイロットをやる女のパイロットなんだ」
『ああ、なるほどね』
女のパイロットという時点で、何故俺がシーマにその話を持って行ったのかを理解したのだろう。
納得したといった風に頷くシーマは、少し考えてから口を開く。
『けど、いいのかい? あたしが鍛えるとなると、それこそ海兵隊の流儀になるよ? それこそ、ちょっとやそっとの根性じゃあ、途中で脱落するだろうけど』
「ああ、それは問題ないと思う。根性という点では、間違いなく一流の筈だ」
実際にはアイナの性格をそこまで理解している訳ではないが、アイナのおっとりしていそうに見えて、実は気が強いというところを見る限り、その辺の判断は決して間違っていないと思う。
……まぁ、やりすぎればノリス辺りから苦情が来る可能性もあるけど。
『ほう、アクセルがそこまで言うとなると、ちょっと気になるね。……いいだろう。その依頼は引き受けさせて貰うよ』
にやりとした笑みを浮かべて、シーマがそう言ってくる。
ちょっと早まったか?
そう思わないでもなかったが、実際にシーマが最善の選択だというのは間違いないのだ。
「そうか。なら、アイナの方に話を通しておくから、後でそっちに行くと思う」
『……呆れたね。まずそっちが最初だと思うけど?』
言葉通り呆れた様子で言ってくるシーマだったが、アイナの性格を考えれば、この申し出を断るという事はないだろうというのが、俺の予想だった。
アイナがアプサラスのテストパイロットをやるにしても、結局のところこれから操縦訓練をしなければならないのは間違いない。
いやまぁ、今の時点で
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