暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica22鬼神〜MIYABI〜
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砲を放った。至近距離での直撃にミヤビは回避も出来ずに集束砲に呑まれて、共に地面へと激突。魔力爆発に呑み込まれた。爆発が収まったのを確認して地上近くまで降下する。濛々と立ち込める砂煙の中、ミヤビが倒れてるのを視認した。

「大隊のセーラー服じゃなくて小袖袴っていう本来の防護服だったら・・・ね」

セーラー服がボロボロになって、素肌や下着を晒してるミヤビの元へと歩み寄った瞬間、「甘いですよ!」ってミヤビが足払いを掛けてきた。転倒する前に展開し続けたままの両翼を羽ばたかせて体勢を立て直す中、“キルシュブリューテ”の刀身を左手で掴まれて、さらに「せいやっ!」わたしの腹部に拳打を打ち込んできた。

「かはっ・・・!」

魔力付加がされていないのにこの威力。激しく咽て、膝を折りそうになるのを懸命に耐えつつ、「雷牙・・・!」刀身に電撃を付加する。僅かでも感電させてしまえば、反撃に移れるはずだ。

「今の私には通用しません」

「はぁはぁ・・・まさか・・・!」

「はい。鬼身城塞の発動時間、3分から6分まで延びたんです。まだ効果時間中ですよ」

ミヤビが右手でわたしの胸倉を掴んできて、そのままグイッと持ち上げられて背負い投げされたわたしは「ぐふっ!」背中から地面に叩き付けられた。仰向けで倒れるわたしに、ミヤビが四つん這いで覆い被さってきた。

「シャル隊長。私と一緒に・・・行きましょう?」

なんて言いながらミヤビがわたしの首に顔を埋めて、「ひゃん!?」首にキスしてきた。わたし、女の子も好きだけど、でもそれは性的な好きじゃないから「ちょっ、待っ、うえええ!?」激しくうろたえる。とそんな時・・・

「ちょっと。何してるの?」

「ルミナ・・・!?」「ルミナさん!?」

恐ろしく低い声でそう聞いたルミナがミヤビの首根っこを引っ掴んだ後、「退きな!」ってあの子を軽々持ち上げるとふんっとブン投げて、また別のビルのエントランスドアに突っ込ませた。

「来な、ミヤビ。ここからは師匠の私が相手をしてあげる」

そう言ってルミナはちょいちょいとミヤビに向けて手招きをした。

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