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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica22鬼神〜MIYABI〜
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とは別に宙に投擲する。そして「滅!」と爆破して、付近の魔力濃度を高める。

「おおおおおおおおッ!」

土煙の中からミヤビの雄叫びが聞こえる。完全防御形態・鬼身城塞は確かに破格の防御力を有するけど、持続時間は3分。発動中は他の属性の角を展開できず、さらに中遠距離・広域攻撃などの広範囲魔法も使えないという欠点がある。制限いっぱいまで逃げ回りつつ、魔力濃度を高め、集束砲撃で一撃必倒だ。

――無常迅速――

さらにもう2回、魔力刀を爆破させていると、魔鬼モードでの高速移動歩法でビルから飛び上がってきたミヤビは、空中に戦場を作るように魔法陣を円形状に複数枚と展開してそこに降り立った。

「わたしが空を飛べる以上、こんな空中に戦舞台を作る意味は無いと思うんだけど? それともわたしが、あなたに倣って陸戦に切り替えるなんて甘い考えでもした?」

カートリッジを3発ロードした上で“キルシュブリューテ”の刀身へと魔力を集束させ始める。

「いいえ、まさか。・・・シャル隊長、もう一度お願いします。最後の大隊に入ってください。ルシル副隊長たちへの説得も一緒にしていただきたいです」

ミヤビも両手両足に魔力を付加。わたしが断ったら一転攻勢に入るんだろうね。両翼を小さく羽ばたかせてミヤビの立つ戦舞台より距離を取り始めると、ミヤビも今にも駆け出しそうな姿勢を取った。

「さっきも言ったけど、そのスカウトは受けない。というか、あなたがこっちに戻ってきなさい。最後の大隊は殺害という方法を選んだ。その時点で正義は無い。ま、悪で悪を討つって公言してるから今さらなんだけどね。あなたも人を殺す覚悟は出来てるって考えていいわけ?」

「・・・それは・・・」

「ちょっと待って。そんな覚悟も無いのに最後の大隊に入ったわけ?」

「ち、違います! 私だって犯罪者なら殺せ・・・ます」

「そんな弱々しい声の張りで、よくそんな戯言を言えたものね。悪い事は言わないから、そんならしくない真似はやめなさい」

「いいえ、やめません! 管理局の・・・ううん、違う。次元世界の子供たちの未来のために!」

戦舞台を蹴ってわたしの居る高度にまで跳んできたミヤビは、「光牙輝星 天帝 双煌掌!」と両掌底を繰り出してきたけど、「ごめん。届かないよ、それ」わたしは急速上昇することで、ミヤビの攻撃が届かない高度へと離脱。

(ミヤビが足場を展開しての追撃へ入る前に・・・!)

ミヤビが鬼身城塞を発動してからそろそろ3分。その防御形態を解除してる中での集束砲なら、ミヤビを確実に撃墜できる。ミヤビが足元に魔法陣を展開すると同時・・・

「極光牙・・・」

魔力を集束しきった“キルシュブリューテ”を振り下ろし・・・

「煌覇閃謳刃!」

特大の剣状集束
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