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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica22鬼神〜MIYABI〜
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あああああッ!」

――雷牙翔裂刃――

上昇と落下の狭間の一瞬の静止の中、ミヤビは右脚に暴風を巻き付けての蹴りを繰り出し、わたしは電撃を付加したWキルシュブリューテ”を振り下ろして、熊手のような魔力刃を放つ。脚力はすごいけど空中に居たことで加速力も攻撃力もないから、ミヤビは「ぎゃぅ・・・!」わたしの攻撃に簡単に飲み込まれて、力なく落下を始める。

(助けるか? でももし、手を出して反撃を食らったら・・・)

さすがのわたしもミヤビの一撃を直撃で食らいたくない。でもせめて足場くらいは、なんて考えてるところで、ミヤビは宙で体勢を立て直して足元に魔法陣を展開して着地した。ミヤビがこっちを見上げた直後、般若の仮面がガシャンと割れて、目出し帽と翠に輝く角2本を確認した。

「ミヤビ・・・!」

「・・・すみません、シャル隊長。私、やっぱり管理局が許せないです。犯罪者が居るから犠牲者が生まれ、遺族が生まれる。それをどうにかするために人手不足という理由で優秀な子を戦場に送る。そんな管理局が許せません」

「なるほど。情に訴えた洗脳ってわけ・・・?」

角を見る限りミヤビが偽者とは思えない。ルシルの予防で魔法・魔術・機械技術による洗脳は防ぐことになってる。恐れてた事がやっぱり起きたってわけだ。ミヤビの純真を利用しやがったのね。

「わたし達と一緒に特騎隊を再開するっていう気持ちも、もう無いわけだ・・・・」

「シャル隊長たちと共に戦いたい思いは今も変わりません。だから・・・最後の大隊に入りましょう、皆さんで。そうしたらずっと一緒です♪」

目出し帽を引き裂くように脱ぎ捨てて素顔を晒したミヤビの表情は、苦悶を浮かべるものだった。演技には見えないし、どうやら本気で最後の大隊に下り、なおかつわたし達をスカウトしてる。わたしは大きく溜息を吐いて、「ねぇ、ミヤビ」ってあの子の目を見つめる。

「わたしは、管理局員である前に騎士なの。犯罪者には屈せない」

「どうしてもですか?」

「どうしても、よ」

マジで悲しそうな目をするミヤビに心が痛むけど、ここは心を鬼にして全力で迎え撃つのみ。ミヤビも「でしたら倒した上で連れて行きます」ってやる気満々だしね。

「そのセリフ、そのまま返すよ!」

――連刃・天舞八閃――

空いてる左手の指の間に4本の魔力刀を生成。ミヤビが展開したままの魔法陣12枚のうち4枚に投擲して、突き刺さったところで「滅!」のキーワードを発して一斉に爆破させる。魔法陣も粉々に砕けて、ミヤビの足場を減らすことに成功。

「くぅ・・・!」

「ほら、次々と魔法陣を展開しないと、落っこちるよ!」

もう一度左手の指に挟むように4本の魔力刀を生成して、また別の魔法陣へと投擲。そして「滅!」と爆
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