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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica22鬼神〜MIYABI〜
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†††Sideイリス†††

「さ、掛かっておいで。あ、先に言っておくけどこの結界からはどんな手段を用いても脱出できないから、逃げようなんて思わないこと」

たとえわたしが負けても結界は解除されない。何せこの結界の発動者はルシルだ、わたしから連絡しない限りはミヤビは逃げられない。ミヤビと思しき般若の仮面持ちは周囲を窺った後、観念したのか構えを取った。

「何も言ってくれないんだ。それとも喋れないようにされてるの? でも喋れるのなら降参するようにね。あなた強いし、手加減は出来ないよ・・・!」

VS・―・―・―・―・―・―・―・
其は真偽の判らぬ力の体現者ミヤビ
・―・―・―・―・―・―・―・VS

――閃駆――

地面を蹴って一気に仮面持ちへと突っ込みつつ、“キルシュブリューテ”の刀身に障壁・結界破壊効果を有する魔力を付加させる「光牙裂境刃!」を発動。仮面持ちは両拳を胸の前で打ち付けた。

――鉄化鬼腕――

「はぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

“キルシュブリューテ”を右薙ぎに振るう。閃駆で刀身の攻撃範囲に仮面持ちを入れたから、ここで後退したとして余裕で刃は届く。回避するにはしゃがみ込むかジャンプするかの二択。仮面持ちは曲げた左腕を掲げて盾として、わたしの斬撃を受けるとガキィーン!と甲高い音を出た。

「(防御魔法でも防護服でもない、素肌自体が硬化してる・・・!)やっぱりミヤビじゃん!」

鬼の身体資質を使う際は、鬼の角を使う必要がある。ミヤビが今付けてる般若の仮面の角は、わたしの知ってる般若の角より二回り以上大きいから、ミヤビの角が隠れてるみたいね。

「せいやっ!」

「・・・っ!」

――鋼強鉄化――

弾かれた勢いを殺すことなくその場で旋回して、今度は左薙ぎをミヤビの右上腕へと打ち付けたけど、今度は防御することなく棒立ちのまま受けて見せてきた。わたしの斬撃なんて防御する必要すらない、って言われてるような気がして、ちょこっとイラッってしてしまう。

(ホントにミヤビ? なんか嫌みったらしい真似してるんだけど・・・)

繰り出される反撃の右ストレートを、首を深く横に傾げることで躱して、弾かれた“キルシュブリューテ”に電撃を付加して右手で逆手持ち。そしてミヤビの脇腹目掛け、麻痺効果を重点的に強化した「雷牙月閃刃!」を左斬り上げで振るった。刃はミヤビの脇から肩までを一閃して、あの子を吹っ飛ばした。

「物理攻撃が通用しない以上、魔力攻撃で攻めさせてもらうよ!」

――光牙十紋刃――

魔力付加してた“キルシュブリューテ”を×十字に振るって、×十字の魔力斬撃を放つ。ミヤビには麻痺が入っていないみたい。軽やかにスライディングすることで、×の下にある三角の空間に滑り込んで回避した。わざわ
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