おとこ
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
少期より旅慣れしてきた訳ではなく、テキパキと野営の準備を進めて行く。
野営などした事のない若者3人は、ただ呆然と見続ける事しか出来ず、アルルは思わず…
「戦闘も張り切って戦ってくれると助かるのだけど…」
まぁ…言うだけ無駄であるが…
全ての準備が整い、焚き火を囲い食事を始める。
そして今更ながらリュカが疑問を口にした。
「ところでさ…今、何処に向かってるの?」
「言ったでしょ!レーベよ」
「そこに何があるの?」
「………リュカさん…私達の旅の目的を理解してる?」
「う〜ん…概ね…」
ほぼ理解してないリュカにアルルが優しく説明をしてくれた。
「私達は魔王バラモスが何処に居るのか分かってません。ですから、世界中を旅してバラモスの居場所を探し出そうと思ってます。その為にはこのアリアハン大陸から出なければなりません。そしてこの大陸の東に『いざないの洞窟』があります。そこの奥にはロマリア大陸に繋がる『旅の扉』があります。いま、そこを目指してます」
「へー…じゃ何でレーベに行くの?」
「アリアハン城からいざないの洞窟まで戦闘をしなくても1週間はかかります。その間ずっと野宿はイヤでしょう?だから立ち寄るんです」
「そっか…レーベには…美人が居るかな?」
《ここに居るじゃない!》
アルルは叫びそうになりながらも冷静な瞳で見据える事で大惨事を回避する事が出来た。
そして夜は更け、各々眠りの体勢に入る。
アルルとハツキはリュカが、寝ている自分の側に来るのではないかと期待を持って横になった為、この晩は一睡もする事が出来なかったらしい…
果たして二人の乙女が、女に変身する日は来るのであろうか…
そして、その担い手は…
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ